かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜

 あらすじ

大佛はずむは、ごく普通の心優しい少年。
ある日、近所の鹿島山に登っていたはずむは、
宇宙船の不時着事故に巻き込まれてしまう。

宇宙人の再生医療により奇跡的に生還したはずむだったが、
その体はなぜか女の子になっていた。

はずむの想い人神泉やす菜は、女の子になったはずむを見て喜ぶ。
実はやす菜もはずむに想いを寄せていたのだが、
男性が苦手なためなかなか一歩を踏み出せなかったのだ。
はずむが少女化したことをきっかけに、やす菜ははずむと次第に親密になっていく。

一方、はずむの幼馴染の少女来栖とまりも、
無意識ながらもはずむに淡い恋心を抱いていた。
次第にやす菜と仲良くなるはずむを見ているうち、
とまりも自分の気持ちに気付き始める。

こうして、少女三人の不思議な三角関係が始まるのだった。

 みどころ

あらすじを見ればわかるとおり、一種の性転換をきっかけに始まる話ですので、
そのあたりに抵抗がある方も多いかもしれません。
しかし少女化した後のはずむは、
外見だけでなくDNAまで含めて完全に女性となっているようですし、
男性に戻ることも絶対にありません。
そのあたりは安心して見れると思います。

また、はずむ自身がもともときわめて女性的な性格なこともあって、
今のはずむは女だということが周囲に定着した中盤以降は
わりと普通の百合ものとして見れなくもない・・・かも?

物語は、設定自体に抵抗がなければなかなか楽しめる内容だと思います。
特に前半は登場人物の心理を丁寧に描いており、
絵も綺麗なので見ごたえのある作品になっています。
TV版終盤〜OVAにかけてやや展開が急になるのが残念です。

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 アニメ版ストーリー紹介

アニメ版の各話のストーリーの紹介。

  • 1〜2話 「少年はその日変わった」「彼女は彼女であることを自覚した」
  • 3〜4話 「はずむの心、やす菜の心」「少女三角形」
  • 5〜6話 「やす菜の目に映るもの」「お嫁さんとお婿さん」
  • 7〜8話 「みんなで海へ」「見ているだけが・・・」
  • 9〜10話 「この願いはかないますか?」「小さな嵐」
  • 11〜12話  「やす菜の瞳から消えたもの」「やがて恋が始まる」
  • 13話 (OVA) 「少女は少女に恋をした」
 漫画版の紹介等
アニメに先駆けて連載されていた漫画版。作画は桂遊生丸さん。
序盤こそアニメと同じ展開ですが、
途中からアニメとは異なった展開をするようになります。
はずむ達の平和な日常を描いたエピソードも多く、
普通のラブコメっぽい感じの展開が見られます。

ただし、3巻の終盤から「運命因子」という漫画版独自の要素が登場。
はずむの寿命があと30日という衝撃の展開に。

ストーリーの中心となる、はずむ・やす菜・とまりの3人を、
アニメ版と漫画版の比較をしつつ紹介します。
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