はずむの残り寿命である30日が経過してしまうまであと少し。
やす菜ととまりは、それぞれはずむに自分の素直な気持ちを伝えます。
はずむは、どちらの想いに答えるべきか、あるいはそもそも答えを出すべきなのか、
迷いを抱えたまま時間を過ごしていきます。しかし、はずむもやがて決心し、結論を出します。
そして学校の屋上でやす菜ととまりに自分の出した答えを伝えようとします。
ですがその時、はずむが寄りかかっていたフェンスが突然壊れ、
はずむは屋上から足を踏み外してしまいます。
タイミングの悪いことに、運命因子の尽きる最期の時がついに来てしまったようです。
今にも落下しようかという瞬間、はずむが咄嗟に呼んだのはとまりの名前でした。
しばらく後、はずむは病院のベッドの上で目を覚まします。
そしてその隣にはとまりの姿が。
あの時とまりははずむを助けようとして手を伸ばしたのですが、
結局二人とも落ちてしまったのです。
しかし、その瞬間二人の想いがつながったことにより、
とまりの運命因子がはずむと共有され、はずむの死は回避されたのでした。
落下のショックに対してフェンスがクッションになったこともあり、
二人とも軽い怪我ですんだようです。
自分にとって本当に大切な人が誰か気付いた二人は、
改めてお互いの気持ちを伝え合い、その場でキスを交わします。
そんな二人を影から見ていたやす菜は、目に涙を浮かべつつも二人を祝福します。
はずむが生きていくれて、微笑んでいてくれればそれだけで幸せだから。
・・・というわけで漫画版もついに完結です。
後半の展開がアニメとはかなり違いましたが、
最終的にとまりと結ばれるという点では共通しています。
やす菜と結ばれると見せかけてとまりと結ばれる・・・という流れは既定路線だったのでしょうか。
3巻の後半からじっくりと描いてきた運命因子編のクライマックスということで、
読みごたえのある内容になっていますし、比較的綺麗にまとまっています。
最終的にはとまりと結ばれたものの、
やす菜を含めて仲良し3人組になれたようですので、
爽やかで気持ちの良い終わり方だったと思います。
なお巻末にはあゆきの謎に迫る番外編が収録されています。
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