主人公。 ガーデニングが趣味の大人しい少年だったが、
宇宙船の落下事故に巻き込まれ、
その後肉体を再生してもらう過程でなぜか女の子にされてしまう。
当初は性別の変化に戸惑っていたが、
次第に女の子としての生活に順応していく。

当初はやす菜に対して片思いしていたが、
女性化したことをきっかけにやす菜のほうから想いを告白される。
また、それに対抗するように接近してきたとまりとも親密になっていく。
結果、女の子三人の三角関係に発展する。

苦しんだり悲しんだりしている人を放っておけない性格。
また、もともとちょっと優柔不断なところがある。
そのため、相手を傷つけたくないという思いから
やす菜ととまりのどちらかを選べないまま過ごし、
むしろずっとこのままでいたいと思っていた。

【アニメ版】

やす菜・とまりの2人とずっと一緒に仲良しでいたいと願っていたが、
やす菜の症状の急変により、選択を迫られる。
TV版最終回では、苦しんでいるやす菜を放っておけないという思いから、
やす菜を選ぶのだが・・・。

【漫画版】

あと一ヶ月で「運命因子」が尽きる（＝死ぬ）ことを宣告される。
そのため、ストーリーの後半は、はずむが残された時間をいかに生きるか、
また、最期の瞬間が来るまでにやす菜ととまりのどちらかを選べるか、が鍵となっている。

なお運命因子の設定は性別転換の理由とも関連付けられている。
本当は宇宙船事故の日に運命因子は尽きるはずだったのだが、
それに気づかずに再生システムを使った結果、
システムが別人の運命因子を基礎として再生を行った
・・・という感じのことが説明されている。

物静かな雰囲気の、いかにも「女の子」という感じの美少女。
吹奏楽部に所属し、フルートの演奏が得意。

幼い頃から、男性の顔を認識できないという症状を抱えている。
唯一認識できる男性であったはずむに淡い恋心を抱くが、
もし顔が見えなくなったら・・・という恐怖から、
一度ははずむからの告白を断ってしまった。

「はずむ君が女の子だったらよかったのに」と思っていた矢先、
はずむが宇宙船事故により本当に女性化。
以後はやす菜のほうから積極的にはずむに接近していくことになる。

【アニメ版】

男性を認識できない症状が
ストーリー上重要な要素として大きく扱われている。

そもそもの原因は、
幼い頃に父親から誤解を受けて叱られ男性不信になったことのようだ。
また、ストーリー終盤、とまりに抜け駆けされた（と、思い込んだ）ことにより
女性も信じられなくなり、性別に関わらず全ての人間の顔が見えなくなってしまう。

しかし、最終話ではずむから想いを伝えられ、
人間を再び信じるようになったため、症状は回復した。
OVAでは、男性をもちゃんと認識できるようになり、
普通に話ができるようにまでなっている。

TV版最終話ではずむと恋人になったはずだったが、
はずむが自分を選んでくれたのは
「苦しんでいる人を放っておけない優しい性格」のためだと気付き、
自分の気持ちを抑えつつ、あえてはずむをとまりのもとへ送り出す。

【漫画版】

男性を認識できない症状を抱え、
唯一認識できる男性であったはずむに恋心を抱く・・・
という点はアニメと同じだが、
症状の扱いはアニメほど大きくなく、
ストーリー中にこの症状が回復することも悪化することもない。
宇宙人によると「おそらく脳内のニューロンに欠損がある」とのこと。
最終回でも症状が治ったという明確な描写はなかった。

また、アニメ版ほど暗い雰囲気は無く、
特にはずむとの恋愛に関しては常に積極的。
はずむに対する好意をストレートに口に出して周囲を驚かせることも多い。
恋愛に関しては意外とオクテなとまりよりも終始積極的だった。

はずむの幼馴染の少女。
やす菜とは対照的に、活動的で男勝り。
はずむとは長い間姉弟のような関係だったが、
やす菜に嫉妬する自分に気付き、はずむに恋をしていたことに気付く。

はずむとやす菜の仲をモヤモヤしつつ見守っていたが、
やがて自分の気持ちを抑えられなくなりはずむに告白。
三角関係に発展するが、その過程でやす菜とも不思議な友情を築いて行く。

【アニメ版】

TV版最終話で、迷っているはずむをやす菜のもとに送り出す。
その後ははずむ達とは意識的に距離を置くようになっていたが、
OVAでは自分の本当の気持ちに気付いたはずむから告白され、受け入れる。

【漫画版】

はずむの死が近いという事実を受け入れられず、
一時期少し情緒不安定になるが、
最終的には運命を受け入れ、はずむとの残された時間を大切にするようになる。

終盤、最期の瞬間が迫ったはずむを、自らの危険もかえりみずに助けようする。
それにより自分の運命因子をはずむと共有することに成功。
はずむを死の運命から解放する。