第5話「やす菜の目に映るもの」 |
学校の写生大会が近づいたある日。
はずむは偶然、やす菜が去年の写生大会で描いた絵を見つける。
それを見たはずむは奇妙な違和感を覚える。
その絵には、男性の顔がまったく描かれていなかったのだ。
やがて、今年も写生大会の日がやって来た。
はずむはやす菜ととまりから同時に「いっしょに描こう」と誘われる。
そこで仕方なく三人一緒ということに。
最初は2人とも穏やかだったが、やがてとまりは、
やす菜への対抗心を剥き出しにし始める。
とまりは、はずむが女になった途端にはずむに接近しているやす菜の身勝手さを責める。
はずむはそんなとまりを悲しそうな顔で止めるのだった。
写生大会も終わり、一同は一度学校に戻った後、解散になった。
教室に1人たたずむやす菜に、はずむが声をかける。
はずむは、やす菜に関することをもっと知りたかった。
やす菜は決心して、自分のことをはずむに話し始める。
やす菜は、男性の顔が見えないのだった。
幼いころ父親の顔が見えなくなったのが最初で、
今ではすべての男性の顔が見えないのだという。
そんなやす菜にとって、はずむと出会いは大きな意味があった。
はずむは男の子なのに、やす菜が顔を見ることができたのだ。
しかし、いつかまた顔が見えなくなるかもしれないという不安もあった。
一度はずむの告白を断ったのはそのためだったという。
やす菜はそのことで自分の身勝手さを責めていた。
でも、はずむのことが好きだという気持ちは本当。
やす菜はそう言い残して、教室にはずむを残して走り去ってしまう。
しかしやす菜は途中で足を止め、再び教室へと向かう。
もう後悔はしたくない。
やす菜はそう言って目を閉じ、はずむに唇を近づける。
やす菜の本当の気持ちを知ったはずむも、目を閉じてこれに応じる。
そして二人はついにキスをする。
その時、教室の入り口のほうで何かが床に落ちる音が。
2人が音の方へ振り向くと、そこにはとまりが呆然として立ち尽くしていた。
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みどころ |
時系列がやっと第1話冒頭のキスシーンに戻ってきます。
ここのキスシーンは絵の綺麗さや音楽の演出もあってかなり印象的な出来です。
女の子どうしの綺麗なキスが描かれています。
また、とまりがついにやす菜への対抗心を剥き出しにしてきます。
ラストのキス目撃もあって、このあたりから本格的な三角関係に突入します。
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次回予告(担当:とまり) |
どうして思い出すんだろう。
もう、何も届きはしないのに。
次回、かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜「お嫁さんとお婿さん」
想い、胸の中で・・・。
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第6話「お嫁さんとお婿さん」 |
とまりは丁度補修から戻ってきたところだった。
とまりは少しの間呆然としていたが、やがて我に帰り、
2人が両思いになれて良かったと笑いながら去っていく。
とまりは何気なく、近くの河原を訪れる。
ここははずとの思い出の場所で、昔はよく2人でここで遊んだものだった。
とまりは、大きくなったらお互いのお嫁さんになるとかお婿さんになるとか、
そんな他愛も無い話をここではずむとしたことを思い出す。
次の日から、はずむはやす菜とますます仲良くなっていった。
その一方、とまりははずむに素っ気無い態度を取るようになる。
はずむはやす菜の家に呼ばれて、一緒に遊んだりするまでになった。
ある日やす菜の家に遊びに行ったはずむは、そこでキスをせがまれる。
しかし、はずむの脳裏にはとまりの顔が浮かんでしまい、キスできないのだった。
やはり、とまりのことが気になる。
はずむはやす菜の家から帰った後、とまりの姿を探す。
そして2人の思い出の河原でとまりを見つける。
はずむは、とまりも自分にとって大切な人だから、
このまま離れていってしまうのは嫌だと伝える。
そして、幼い頃の思い出だって忘れていないことを告げる。
とまりははずむを抱きしめ、はずむのことが好きだと告白するのだった。
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みどころ |
はずむととまりが、お互いの気持ちに気付く話です。
3角関係の要素がますます強くなっていきます。
「お嫁さん」と「お婿さん」の対比も面白いですね。
男の子が女の子になってしまうこの作品ならではだと思います。
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次回予告(担当:明日太) |
夏といえば海っしょ!海といえば水着っしょ!
え?エプロンも?
次回、かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜「みんなで海へ」
想い、胸の中で・・・。
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