ストロベリー・パニック

各話のあらすじ6

第15話「ヒロイン」
季節は秋になり、三校合同のアストラエア文化祭が近づいている。
その目玉イベントとして演劇祭というものがあり、
いちご舎の生徒達が中等部、高等部に別れて演劇を発表するのが恒例になっているという。

いちご舎では三校の代表者が集まってその演目を決める会議が行われている。
最終選考に残ったのは「オペラ座の怪人」「椿姫」「カルメン」。
スピカの生徒会長冬森詩音はカルメンを推し、
静馬をカルメンに、そして天音を主役であるドン・ホセ役にすべきだと主張。
詩音はこれを機に天音を売り込んで次期エトワール選の足がかりにしようと目論んでいるようだ。
密かに自分達がエトワールになろうと企んでいる要と桃実は面白くない。

会議の末、演目はカルメンに決定。配役は後日深雪が決めるとのこと。
もともとカルメンの発案者だった玉青は喜ぶ。
さらに脚本も玉青が任されることになり、玉青ははりきって取り掛かる。

玉青がその夜自室で脚本を執筆していると、詩音が訪ねて来た。
詩音はおみやげのクッキーを玉青に渡し、ドン・ホセに天音を推すようにプレッシャーをかける。
やはりどうしても天音を売り出したい様子。

アストラエアの丘はカルメンの配役の話題で持ちきり。
詩音の思惑どおり静馬をカルメン、天音をドン・ホセにと望む声が多い。
さらに一応、千華留をカルメンにと推す声もあるようだ。

そして玉青の脚本もできあがり、配役発表の日がやってきた。
深雪が発表した配役は意外なものだった。

カルメン:源千華留
ドン・ホセ:花園静馬
竜騎兵隊の隊長:剣城要
エラ:鬼屋敷桃実
エスカミーリョ:鳳天音

詩音は天音がメインから外れていることに納得がいかない。
しかし、深雪は役の数ならスピカが一番多いのだから、
むしろスピカは優遇されていると言って取り合わない。

天音が主演で無いことを知った要と桃実は上機嫌。
二人は、また何かよからぬ企みをして天音を陥れようとしている模様。

一方、メインではないながらも役を割り振られた天音は、あまり乗り気でないようだ。
光莉はそんな天音を、天音の演技が見たいと言って励ます。

静馬は渚砂を相手に台詞の練習をする。
渚砂のあまりに棒読みな演技に噴出してしまう静馬だったが、
一応練習に付き合ってくれたことには感謝しているようだ。

こうして様々な人間の思惑が交錯しつつ、文化祭の日は近づいていく。
  
みどころ
スピカの生徒会長・冬森詩音が急に目立ち出す回です。
全体的に、なぜかオデコが強調して描かれており、真面目なシーンでも笑ってしまいそうです。

また、玉青が珍しく渚砂以外の物に没頭している回です。
渚砂そっちのけで劇の脚本を書いている姿は新鮮です。

本筋にあまり絡まないので上のストーリー紹介からは省いてしまいましたが、
中等部はロミオとジュリエットをやることに決まります。
ロミオ役は籠女、ジュリエット役は蕾です。
ロミオ役は希望者多数のため指相撲で決めたのですが、籠女が物凄く強くて驚きました。

ちなみに「カルメン」についてですが、アストラエアの生徒達も詳しく知らない人が多かったようです。
私もよく知らなかったので調べてみたところ、
わかりやすくストーリーを紹介しておられるサイトを見つけました。

◆opera「カルメン」
 
ところで、渚砂と静馬っていつの間に仲直りしたんでしょうか・・・
  
次回予告
渚砂「玉青ちゃんのシナリオ大評判だったよ?」
玉青「そして二人の距離は近寄って、互いの息さえ届くほどになり・・・」
渚砂「よくあんなお話が書けるね。さすがだよ。」
玉青「見つめ合う目と目は、次第に潤んでいき・・・」
渚砂「玉青ちゃん、まだ何か書いてるの?」
玉青「そして、そして渚砂玉青の二人はついに・・・!」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック『舞台裏』。」

玉青「ああっ・・・そして二人は・・・ああっ!!」
渚砂「玉青ちゃん・・・」
 
第16話「舞台裏」
文化祭の演劇発表に向け、いちご舎では着々と準備が進んでいる。
そして今日は本番前日。衣装、小道具、背景画の準備もばっちり。
あとは全体通してのリハーサルだけ。

要と桃実は主役でもないのに態度が大きい。
裏方につらい態度を取ったり、わがままを言って深雪を困らせたり、
挙句の果てに練習をやめて勝手に帰ろうとする。

渚砂は練習を続けるように要達を説得するが、二人は聞かずに帰ろうとする。
渚砂は桃実に突き飛ばされ、壁にたてかえてあった背景画にぶつかってしまう。
背景画はその衝撃で床に倒れ、壊れてしまった。要
達はこれでもう演劇はできないとほくそえむ。
しかし静馬はあきらめず、どんなことがあっても演劇はやると言う。
みんなも静馬に賛成し、協力して絵を修理することになった。
勢いに押され、要と桃実もしぶしぶ協力することになる。
みんなの協力の甲斐あって、なんとか本番までに絵を修理は間にあった。
 

そして本番当日。観客席は超満員だ。そしていよいよ劇が開演する。
千華留の妖艶なカルメンと静馬の颯爽としたドン・ホセは観客を魅了する。
劇は順調に進行し、大成功・・・と思いきや、アクシデントが起こる。
天音が演じるエスカミーリョと千華留が演じるカルメンが抱き合うシーンで、
天音の靴のかかとが折れてしまったのだ。
倒れこむ天音を千華留が必死に支えようとするが、千華留もバランスを崩し、
結局二人とも倒れてしまう。しかも千華留は足をくじいてしまったようだ。
天音はなんとか誤魔化しながら、千華留を抱えて一端舞台裏に下がる。
実はこれは要と桃実の策略だった。事前に靴に細工して壊れやすくしていたのだ。

天音はとりあえず静馬を連れてステージに戻り、アドリブでなんとか時間を稼ごうとする。
しかし千華留の怪我は軽いものではなく、続きを演じるのは難しそうだ。
静馬は、裏で舞台進行をしていた渚砂にさりげなくサインを送る。
それに気付いた玉青は全てを察し、渚砂にカルメンの代役をするように提案する。
渚砂はずっと静馬のドン・ホセ役の練習に付き合っていたため、
相手役のカルメンの台詞を全て暗記していたのだ。

渚砂はカルメンの衣装を借り、舞台に上がる。
練習の時の棒読みとは打って変わって、渚砂はなかなかの熱演ぶり。
最初は戸惑っていた観客達も最後は劇に引き込まれていた。
かくして演劇祭は大成功に終わったのだった。

そして夜になり、文化祭の最後を飾るキャンプファイヤーが行われる。
渚砂と静馬は改めて演劇の成功を喜び合うのだった。
   
みどころ
千華留が高等部の劇のヒロインに大抜擢。
中等部の劇は籠女が主役。オープニングのモノローグも千華留。
というわけでいよいよ千花留とル・リムが主役の回・・・
と思ったら千華留は怪我で退場。
籠女が主役な中等部の劇に至ってはほとんど画面に映りませんでした。
最後にはいつのまにか渚砂と静馬が主役の回になっていました。
ル・リムはいつもこんな感じの扱いですね。

要が妙に張り切っているのが面白いです。
真剣に演技の練習してますし、スタッフにもあれこれ指示飛ばしてますし・・・。
劇をやりたいのかやりたくないのか、どっちなんでしょう。

最後のキャンプファイヤーのシーンは、
渚砂&静馬や光莉&天音がイチャついてる横で玉青と夜々がしょんぼりしているのが泣けます。
  
次回予告
玉青「文化祭が終わってしまうと、秋ももうすぐ終わりです。」
渚砂「そうだね、朝夕は結構冷えたりするしね。」
玉青「そんな物悲しい気持ちになる季節、去り行く秋を思って詩など詠んでみるのもいいかもしれません。」
渚砂「いいね。玉青ちゃんの詩、聞きたいな。」
玉青「いいえ、今度は是非、渚砂ちゃんの詩を聞かせてくれませんか。」
渚砂「え?」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック『秘密』。」

渚砂「えと、秋よ、秋よ、秋よ・・・」
 
 
第17話「秘密」
秋も深まり、エトワール選が近づいている。
今年は一体誰がエントリーするのか。3校の生徒達はその話題で持ちきりだ。

渚砂は編入生のためエトワール選についてよく知らない。
玉青によると、エトワール選とは文字通りエトワールを選ぶイベント。
その候補者にはさまざまな試練が与えられるのだという。

ところで、最近はアストラエアの丘も紅葉が綺麗だ。
渚砂と仲良くなりたい玉青は、渚砂を紅葉狩りに誘う。
近くに良い場所があるのだそうだ。渚砂は快くOKする。


学校からの帰り道、渚砂は千代と一緒になる。
ここでもエトワール選の話が話題にのぼる。
千代によると、1年生の間ではミアトルからの候補者は玉青が有力だと言われているらしい。

また、渚砂は千代からエトワールとは2人1組でなるものだということを教えられる。
信頼しあう2人が一緒に立候補して、様々な試練を乗り越えていくものなのだそうだ。
しかし現在のエトワールは静馬一人だけ。
渚砂はもう一人はどうしたのかと不思議に思うが、千代はそれ以上のことは知らないようだ。

渚砂はいちご舎に帰ってから玉青にも同じことを聞いてみる。
玉青はもう一人のエトワールは亡くなったと答える。
そして、静馬はその頃から変わってしまったという。
渚砂はその亡くなったもう一人のエトワールがどんな人だったか尋ねるが、
玉青は話していいものかどうか迷っているようで、答えてくれない。

どうしても気になる渚砂は、翌日静馬のいない時間を見計らって深雪に聞きに行く。
深雪はもう一人のエトワールと深い関わりがあったようだ。
しかし深雪もまた、詳しいことを話していいかどうかためらっている様子。

その日の夜、渚砂は一人ピアノを弾く。
曲は以前静馬と一緒に弾いた「乙女の祈り」。
そこにピアノの音を聞いた静馬がやって来て、二人はそのまま連弾する。
渚砂のピアノは以前と比べかなり上達している。
静馬と一緒に上手く弾けるようにこの曲を練習したのだという。
弾き終わった後、静馬は、この曲はもう一人のエトワールが好きだったものだと明かす。

そして静馬は明日紅葉狩りに行こうと渚砂を誘う。
しかし渚砂は玉青と先に約束をしている。
渚砂は玉青も一緒では駄目かと聞くが、静馬はキッパリと断る。
静馬は、もう一人のエトワールについて渚砂に話したいのだという。
だから自分の別荘に一緒に来て欲しいというのだ。
強引な静馬の前に、渚砂は思わず静馬と約束をしてしまう。

渚砂が部屋に戻ると、玉青が楽しそうに明日の紅葉狩りの準備をしていた。
後は明日の朝、お弁当を作るだけ。
渚砂は玉青と一緒に行けなくなってしまった事情を話し、ひたすら玉青に謝る。
玉青は悲しそうな顔をしたが、真剣な渚砂を見て、許してくれた。

一方、静馬は深雪と会っていた。
静馬は深雪から一本の鍵を受け取る。それは静馬の別荘の鍵だった。
もう一人のエトワールが亡くなってからずっと深雪が預かっていたようだ。
明日、静馬はこれを使って別荘の扉を開ける。


翌朝、渚砂と静馬は車でいちご舎を出発する。
渚砂の手には玉青が作ってくれたお弁当があった。
  
みどころ
このあたりから、エトワール選を意識したストーリー展開になっていきます。
今回はエトワールが元々は2人いたということが明らかになりますが、
まだまだ嵐の前の静けさといった感じです。

玉青は今回も可哀想です。
玉青が先に渚砂を誘ったにも関わらず、渚砂は静馬との約束を優先してしまいます。
怒りもせずに渚砂を許してくれてはいましたが、
玉青の心情を考えるとやっぱりちょっとやりきれない感じだと思います。

余談ですが、玉青役の清水愛さんがこの件を非常に根に持っており、
WEBラジオで何度も愚痴っていたのが印象的でした。
   
次回予告
渚砂「どうかな玉青ちゃん、私の書いた詩読んでくれた?」
玉青「ええ、何度も何度も読みましたよ。」
渚砂「え〜、恥ずかしいなぁ。」
玉青「だって、渚砂ちゃんの書いた詩ですもの。」
渚砂「そんなに何度も読む所あった?」
玉青「ええ。例えば、『秋よ』が何回使われてるかとか数えたり。」
渚砂「ギク」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック『愛の嵐』」。

玉青「私は何度でも、いつまでも読んでますよ、渚砂ちゃん。」
  
 

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