ストロベリー・パニック

各話のあらすじ8

第21話「花のように」
静馬は別荘の一件以来、ずっと部屋に閉じこもったままだ。
深雪が何度も呼びかけても反応が無い。
それでも深雪は静馬の部屋のドアをノックし続ける。
静馬もやがて根負けしてドアを開ける。

深雪は静馬にエトワールの務めを果たすよう要求する。
例えば明日はエトワール選の開始を告げる式がある。
その際にエトワールの証である一組のネックレスを返還しなければならない。
静馬は青い宝石が付いたネックレスを、花織は赤い宝石が付いたネックレスを持っていた。
深雪は花織の部屋にある赤いネックレスを一緒に取りに行こうと誘う。

静馬は口うるさい深雪に苛立ちを募らせる。
わかったようなことを言う深雪に静馬はついに不快感をあらわにし、言い争いになってしまう。
そんな中、静馬は突然深雪にキスをする。
深雪は驚くが、しばらくして我に帰り静馬の頬を叩く。
そして深雪は泣き出してしまった。
いたたまれなくなった静馬はひとまず深雪に謝り、部屋を出る。

静馬は温室に向かった。そこで静馬は天音に出会う。
天音は今でもエトワール選に出る気はないらしい。
エトワールとは何なのか、エトワールになって得るものとは何なのか尋ねる天音。
静馬は花織とのことを思い出し、かけがえのない物を得られるとだけ答える。

しばらくして、静馬はネックレスを取りに花織の部屋に向かう。
そこでは深雪がすでに待っていた。
ネックレスは机の引き出しの中の箱に入っていた。
しかし良く見ると、ネックレスの入った箱の底に紙が挟まっている。
それは花織が書いた手紙だった。
死を目前にした頃、静馬に当てて書いた物のようだ。
手紙の内容は大体次の通り。


私は幸せだった。
温室の花のように、外の世界から守られていた。
暖かい愛につつまれて、雨も風も知らずにいられた。
外の世界に出ることはできなかったけど、私はここが好きだったし、幸せだった。
でも静馬は違う。寒い風や冷たい風の中を歩いて新しい世界を見なければならない。
ずっと側で静馬を支えてくれていた人いるはず。
静馬には前を向いて生きて欲しい。自由でいてほしい。


手紙の内容を知った深雪は泣き出してしまう。
花織の手紙に書かれていた「静馬を支えてくれていた人」とは深雪のことなのだ。
静馬は自分がずっと深雪に支えてもらっていたことに気付く。
そして静馬は、深雪にこれからも親友として自分を支えて欲しいと頼む。
そして二人は友情を確かめ合うように抱き合う。

次の日、静馬は各校の代表が見守る中、2つのネックレスを返還する。
そして静馬は心の中で花織に別れを告げる。
  
みどころ
静馬、深雪、花織が中心の回です。
相変わらず直接的に口には出しませんが、深雪の静馬に対する強い想いが伝わってくる話です。
あくまで「親友」として側にいてほしいと言われた深雪はどういう気持ちだったんでしょう。
 
それにしてもあの手紙、もう少しわかりやすい場所に置いてくれれば静馬ももっと早く立ち直れたかもしれないのに・・・。
 
次回予告
渚砂「ねえ玉青ちゃん、私たちの部屋って花とか置いてもいいのかな?」
玉青「構いませんよ。鉢植えを置いている子もいます。」
渚砂「それいいね。」
玉青「そうですね。二人で水をやったり、育つのを楽しみにしたり。」
渚砂「よーし、今度エトワール様の温室で何かもらってこようかな。」
玉青いいえ

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック 『決闘』。」

玉青「いいえ。花は私が取り寄せますから。」
 
 
第22話「決闘」
要は今日も懲りずに光莉を口説く。
だが光莉は一歩も引かず、天音と正々堂々と戦おうとしない要は卑怯だと言い返す。
要は意外なことにこの言葉にショックを受け、胸を痛める。

次の日。
光莉の言葉を気にする要は天音に正々堂々と勝負を挑むことにする。
天音は乗り気でなかったが、要の熱意に押されて勝負を受ける。

勝負はテニス。二人の実力は互角だ。
試合の最中、要は天音に語りかけ、自分の胸の内を明かす。
要はずっと天音に勝ちたいと思っていたという。
光莉を奪おうとしたのもその一つだった。

要は天音をスターだと言う。
そしてスターは皆の期待に答えるべきだ。
自分のためではなく、皆のためにエトワールになるべきだ。
エトワール選に出る気が無かった天音だが、
要のそんな言葉を聞いてだんだん気持ちが揺らいでいく。


一方、天音と要が勝負しているとは知らない光莉は夜々のもとにいた。
光莉はずっと聖歌隊の練習に来ない夜々を心配し、説得しようとする。
なぜ練習に来ないのか訪ねる光莉。
夜々は自分の歌はもう光莉の心に届かないから歌えないのだと答える。
光莉は今まで自分が夜々を苦しめていたことを謝る。
しかし、やはり自分は天音が好きなのだと言う。

そして、光莉はかつて天音がしてくれたように、夜々の手を取って自分の胸に当てる。
そして、自分の胸が暖かいのはいいことがいっぱいしまってあるからだと言う。
そのなかには、天音のことだけでなく、夜々のことも、聖歌隊のことも入っている。
光莉は夜々に、自分だけでなくみんなのために歌って欲しいと言う。
そうすれば夜々の胸も温かくなると言うのだ。
夜々は懸命に説得しようとする光莉を見て、再び歌う決意をする。

そこに蕾がやって来て、天音と要がテニスで勝負をしていることを知らせる。
光莉たちは急いでテニス場へと向かう。

光莉がかけつけると、丁度勝負が決まったところだった。勝者は天音。
天音は要の言葉でついにエトワール選に出る決心をした。
自分のためだけでなく、光莉のため、皆のために立候補するのだ。
満足した要は潔く負けを認め、テニス場から去っていく。
  
夜々は光莉と天音のために祝福の歌を歌うのだった。
 
みどころ
要が天音を目の敵にしていた理由が明らかになります。
いわゆる愛情の裏返しということなんでしょうか。
第7話の桃実の「それにしてもそんなに天音のこと見てるの?」という台詞が伏線になっていたとは意外でした。
何も知らずに要をサポートしていた桃実が可哀想ですね。

また、一度は光莉と和解しながらもモヤモヤしていた夜々がやっと吹っ切れます。
結局光莉と親友以上の関係にはなれなかったわけですが、
仲直りできただけでも良かったのかもしれません。

なおテニス勝負の詳しい模様はこちらにまとめてあります。
   
次回予告
玉青「外が雨や嵐の日に部屋の中にいると、世界中がこの部屋だけになった気がしませんか?」
渚砂「うん、その気持ちわかる。」
玉青「もしかしたらそういう時、外は本当は海で、この部屋は海に漂っている小さな船なのかもしれません。」
渚砂「さすが玉青ちゃん、ロマンチックだね。」
玉青「二人の船は船長も二人、乗客も二人です。」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック 『迷路』。」

玉青「どんな嵐の海でも、二人でさえいれれれば・・・。」
 
   
第23話「迷路」
スピカは天音と光莉をエトワール選に出馬させることに決まったようだ。
その一方、ミアトルは未だに候補者が決まらずにいた。
ミアトルは今までの歴史では必ずエトワール候補者を出してきた。
今回だけ誰も立候補させないわけにはいかない。
深雪は玉青と渚砂を立候補させることにする。

深雪はまず玉青を呼び出し、この話を伝える。
玉青は自分はともかく、渚砂のことを心配する。
渚砂は静馬とのことで心の傷がまだ完全には癒えていないのだ。
玉青は自分からこの話を渚砂に打ち明けることができない。

やがて深雪は渚砂にも直接この話をする。渚砂は突然のことに戸惑う。
渚砂はやはりまだ静馬のことを完全に忘れることはできていないようだ。
深雪はそんな渚砂に、静馬のことを吹っ切って強くなるべきだと強い口調で言い放つ。
静馬の名前を出され傷ついた渚砂は部屋の外に駆け出してしまう。

渚砂は温室へと足を向ける。中には静馬がいた。
渚砂は静馬に、自分はエトワール選になど出たくないと言う。
静馬のことを忘れられない渚砂は、エトワール選には出るなと言ってほしかった。
だが、静馬はそんな期待とは裏腹に、自分のことはもう忘れてエトワール選に出ろと言う。

渚砂は静馬の前から走り去ってしまう。
湖の前に一人たたずむ渚砂。そこに千花留が現われる。
千華留はさっき泣きながら走っていく渚砂を見かけ心配してついて来たのだ。
渚砂は千華留の肩を借りて泣き出す。

そして渚砂は千華留につきそわれて、玉青の待つ部屋に戻る。
心配する玉青に、渚砂はエトワール選出馬を決意したことを告げる。
思いっきり泣いたら気持ちの整理がついたようだ。
過ぎたことは忘れて前に進むことにしたのだという。


一方、スピカの馬場。
ここは天音と光莉が初めて言葉を交わした大事な場所だ。
エトワール選出馬を前に、天音は今ここで光莉に大事な言葉を伝えようとしていた。
馬に乗って光莉のもとに向かう天音。
しかし、その時突然鐙(足をかける部分)が壊れ、天音は馬から落下してしまう。
 
みどころ
静馬と渚砂の破局ムードが濃くなってきています。
まだまだお互いに未練がありそうなのですが、二人とも無理矢理忘れようとしている感じです。

ところで、玉青はともかく渚砂がエトワール選に出るのはかなり意外ですね。
編入してきたばかりなのにいいんでしょうか・・・。
 
次回予告
渚砂「もし二人で旅をするなら、船にはどんな物を積んでいくのがいいのかな?御飯でしょ、お菓子でしょ、果物でしょ・・・」
玉青「食べる物ばっかりですね。」
渚砂「えへ。玉青ちゃんなら、旅には何が必要だと思う?」
玉青「私はランプが欲しいです。暗い夜に、ランプの明かりの下で渚砂ちゃんと二人で話をしたいんです。」
渚砂「いいね、それ。」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック 『運命の輪』。」

渚砂「でもね、怖い話は禁止だよ玉青ちゃん。」
 
 

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