ストロベリー・パニック 1

第一話「櫻の丘」
ここは、アストラエアの丘。
ここには、聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校という
三つの学校が立ち並んでいる。
蒼井渚砂は、両親の仕事の都合でこの春から聖ミアトル女学園に編入することになった。

そして編入初日。希望に胸を膨らませて学校に向かう渚砂だったが、
途中で森の中に迷い込んでしまう。
ふと気が付くと、渚砂の側に美しい女生徒が立っていた。
その女生徒と向き合った渚砂はなぜか気持ちが高揚し、体が動かなくなってしまう。
その女性は動けない渚砂にキスをする。と同時に、渚砂は意識を失って倒れてしまう。

渚砂が目覚めるとそこは保健室のベッドだった。
中庭で倒れていたところを運ばれたようだ。
そばには涼水玉青という女の子が座っていた。
どうやら寮で渚砂と同室になる子らしい。
玉青は渚砂を気に入ったらしく、あれこれ世話を焼いてくれるのだった。


夕方、寮に向かう途中、渚砂は朝の女生徒を見かける。
渚砂は思わず彼女の後を追いかけるが、結局追いつくことができず見失ってしまう。
そうこうしているうちに寮の門限を過ぎてしまい、
渚砂は指導室でシスターにこってり絞られてしまうのだった。


やがて食事の時間になり、渚砂は生徒達の集まる食堂に向かう。
渚砂は3校の中で一番偉いという「エトワール」にまず挨拶しようと考え、
食堂の奥に座っているそれらしい上級生に挨拶をする。
しかしどうやら人違いだったようで、キョトンとされてしまう。

その時、渚砂の前にまた今朝の女生徒が現われた。
朝一方的にキスされたことを思い出し、抗議する渚。
しかし女生徒はそんな渚砂の言葉も聞かず、またキスしようとする。
そこを、見かねた深雪が制止する。
もう食事の時間だというのだ。
女性徒はしぶしぶ渚砂から離れ、席につく。

深雪は、皆を代表して食前のお祈りの号令をするよう、エトワールに声をかける。
それに応じてお祈りを始めたのは、なんとさっきの女生徒だった。
三校の代表たるエトワールとは、彼女こと花園静馬のことだったのだ。
    

みどころ
まだ第1話ですが、すでにいろいろな伏線がさりげなく貼られています。
例えば、冒頭の静馬のモノローグは、
それが語られている場所も含め後々重要な意味があります。

渚砂は主人公ということもあって初回からいきなりモテモテです。
いきなり謎の美少女にキスされるわ、ルームメイトに一目惚れされるわで、
今後ちょっとしたハーレムを作りそうな雰囲気を早くも漂わせています。

終盤の食堂のシーンではメインキャラが一堂に会しており、
今後活躍するキャラ達が顔見せ程度に登場しています。
どさくさに紛れて光莉に絡んではスルーされる夜々、
というパターンはここですでに出てきていますね。

ちなみに渚砂にエトワールと間違われたのは狩野水穂です。
いわゆる静馬の取り巻き2号さんですね。
   

次回予告
渚砂「ねえ玉青ちゃん、エトワール様って・・・」
玉青「エトワール。それは、フランス語で星を意味する言葉ですわ。
そして、このアストライアでは三校すべての生徒達の頂点に立つ方を
エトワールとお呼びするのです。」
渚砂「へぇ〜。」
玉青「でも気をつけて渚砂ちゃん。
エトワールの静馬様に見込まれた下級生は、下級生は・・・」
渚砂「どうなるの!?」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック、『エトワール』。」

玉青「ああ、これ以上は言えませんわ。」
 
 
第2話「エトワール」
次の日の朝、渚砂はまた静馬に出会う。
渚砂をみるなり、またしても一方的にキスしようとする静馬。
深雪はそんな静馬を見て、すぐ女の子に手を出す癖をとがめる。

その日は、渚砂が初めて正式にミアトルに登校する日だ。
教室に着くなり、渚砂のもとにクラスメイトたちが集まってきた。
編入初日にエトワールに見初められたということで
渚砂はみんなの間でちょっとした有名人らしい。
渚砂は静馬の人気の高さを改めて知る。


その日の昼、ミアトル、スピカ、ル・リム三校の役員の会議があった。
三校の代表であるエトワールも出席する予定だったのだが、
深雪がちょっと目を離した隙に静馬はどこかへ行ってしまう。
静馬がこのようにエトワールの仕事をサボるのは日常茶飯事のようだ。
三校の代表であるとはいえ、静馬はミアトルの一生徒でもある。
生徒会長である深雪としてはこれでは格好がつかない。

一方、渚砂は学校の帰り道の森で、
静馬が他の女生徒にちょっかいを出している所を目撃する。
渚砂はその光景をまじまじと見てしまうが、
見つかりそうになり、慌ててその場を離れる。

渚砂はとりあえず図書館に隠れるが、そこに静馬が追いかけて来た。
そして静馬は、また強引にキスしようとする。
しかし、何か物音がしたのをきっかけに、2人は身を離す。

その時、玉青がやって来た。
深雪から、渚砂が図書館で待っているから行くようにと言われたらしい
(真意は、玉青を差し向けて静馬を渚砂と引き離すことだったようだが)。
渚砂がふと気がつくと、静馬はいつの間にかいなくなっていた。



その日の夜、深雪は静馬を叱る。
だが静馬は相変わらず真面目に聞こうとしない。
静馬は過去のある事件をきっかけに変わってしまったらしいのだが・・・。
   

みどころ
静馬が渚砂にキスを迫るシーンが2回ほどありますが、両方とも寸止めです。
以後、寸止めはストーリー中盤まで続きます。

ちなみに今回登場した図書館は、漫画版では恋人達の秘密の場所とされており、
夜々が光莉にセクハラしたりしています。
 

次回予告
渚砂「えっと、アストラエアりょ・・・」
玉青「私たちの住んでいる寮は、いちご舎って言いますのよ」
渚砂「どうしてそんな名前なの?」
玉青「3校の生徒達が、各棟で別々に暮らせるようにできていて、
その三角形の建物の形が苺に似ているかららしいです。」
渚砂「そうなんだ。ねぇ玉青ちゃん、今度いちご舎の中を案内してくれない?」
玉青「わかりました。」

渚砂玉青「次回、ストロベリー・パニック、『屋根裏』。

渚砂
「ねえ玉青ちゃん、ここどこなの?ねえ!」
玉青「うふふ・・・」
   
 

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