第24話「運命の輪」 |
エトワール選出馬を決意した渚砂と玉青は、深雪の指導のもと、ダンスの特訓を続けていた。
ダンスはエトワール選において重要な種目らしい。
しかし玉青はともかく、慣れない渚砂はかなり苦戦している。焦りを感じた深雪は静馬にも協力を頼む。
一方、天音は医務室のベッドの上で眠っていた。
夕方馬場で落馬してからずっと気を失っているのだ。
光莉や詩音は天音が目覚めるのをベッドの前で待ち続ける。
やがて夜も遅くなった頃、やっと天音は目覚めた。
命に別状はなく、意識もハッキリしている。
しかし、エトワール選と光莉に関する記憶がなくなっているようだった。
体調が回復した天音は翌日から普通に学校に通えるようになった。
しかし、やはり光莉に関する記憶は消えたままだ。
光莉と出会った事も、ともにエトワール選に出ると決意したことも覚えていないらしい。
光莉は落ち込むが、千華留にはげまされ、あきらめずに天音に接し続けることを決意する。
渚砂と玉青はこの日もダンスの練習に励んでいた。
深雪に加え静馬も指導に加わり、熱心に教える。
静馬は渚砂をエトワールにすることが自分の最後の務めだと考えているようだった。
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みどころ |
先週の最後で落馬した天音。なんと記憶喪失になってしまいました。
せっかく出馬を決意したところでこうなるとは、正直かなり予想外でした。
一方、渚砂と静馬はお互いを無理に忘れようと務めているように見えます。
このまま行ってくれれば玉青と渚砂がくっつく可能性もありそうに見えますが・・・。
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次回予告 |
渚砂「私がこの部屋に来てから、ずいぶん長い時間が経ったね。」
玉青「ええ。二人の旅は、とても長い旅でした。」
渚砂「いっぱいいろんなことしたね。」
玉青「ええ、いっぱい。」
渚砂「でもね、私ぜんぜん飽きてないよ。まだまだいろんなことがしたい。玉青ちゃんといろんな話がしたい。」
玉青「私も、同じ気持ちですよ。」
渚砂&玉青「次回、ストロベリー・パニック 『円舞曲』。」
玉青「旅はまだ続きますよ、渚砂ちゃん。」
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第25話「円舞曲」 |
エトワール選エントリーの締め切りが、あと1日のところまで迫っている。
渚砂と玉青は、今日も静馬の指導のもとダンスの練習を続ける。
他のことは何とかこなせるようになった渚砂だが、ダンスだけは未だに上手くいかない。
静馬はそんな渚砂を熱心に指導する。
まるで、そうすることで渚砂への思いを断ち切ろうとしているようだった。
一方、天音はまだ光莉に関する記憶を失ったままだった。
光莉は天音に会うため、今日も馬場にやって来た。
しかしなぜか天音の姿がない。光莉は天音の姿を探し、森の中に入り込む。
光莉はそこで一枚のスカーフが落ちているのを見つける。
それはかつて光莉が天音にプレゼントした物だった。
そこにちょうど天音が現われる。
天音は夕方からずっとそのスカーフを探していたのだった。
誰にもらったのか思い出せないが、とても大事な物のような気がしていたという。
もう夜も遅いため、天音は馬場内の建物に泊まることにする。
明日朝早く起きて馬の世話をしないといけないからだ。
天音は光莉をいちご者まで送ろうとするが、光莉は天音と一緒にいたいと言う。
天音はまだ光莉のことを思い出せない。
それでも光莉は、スカーフによって自分と天音が繋がっていたことをうれしく思う。
やがて建物の外には雪が降り始める。光莉は何気なく聖歌を歌う。
それは、光莉が天音と初めて話した日に歌っていたものだった。
天音はこの懐かしい歌声を聞き、記憶を取り戻して行く。
光莉と出会い、親密になったこと。
そして、一緒にエトワール選にエントリーしようと誓ったことを。
全てを思い出した天音は光莉と抱き合い、キスをする。
そして二人はそのまま一夜を共にするのだった。
早朝、天音は光莉を馬場に連れて行き、落馬事故の日に言いそびれた言葉を伝える。
光はこの世で一番大事な人だということを。
そして再び気持ちを確かめ合ったた二人は、スピカの代表としてトワール選出馬宣言をする。
一方、ミアトルでは相変わらずダンスの特訓が続いていた。
渚砂は相変わらず上手く踊れない。
静馬は、自ら渚砂の手を取って教える。
渚砂は相手が静馬に代わった途端、息の合った華麗なダンスを披露する。
静馬は、ダンスとは愛を全身で表現することだと渚砂に教えるのだった。
これをきっかけに、渚砂はダンスを上手に踊れるようになる。
これで渚砂はエトワールに必要な技能はすべて身に付けたことになる。
そして渚砂と玉青は、ミアトルの代表としてエトワール選出馬宣言をする。
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みどころ |
天音がついに記憶を取り戻します。
記憶喪失になったり治ったりがやや急にも思えましたが、
無事エトワール選にエントリーできたようでよかったですね。
なお上のストーリー紹介では省きましたが、
詩音が天音に自分の夢を託していたことを語るシーンがあります。
また、要と桃実の和解シーンもあります。
静馬と渚砂はもうお互いを忘れる方向で話が進んでしまっていますね。
規定路線と思われた二人のカップリングがどうなってしまうのか、
最後まで予想ができない展開になっています。
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次回予告 |
渚砂「玉青ちゃん、私の手を握ってて。お願い。」
玉青「はい。」
渚砂「私たちの旅も、これで終わりだね。」
玉青「もしこの先二人の道が分かれても、もしも結んだこの手が離れてしまっても・・・」
渚砂「どんなことがあっても、この手のぬくもりは忘れないから。」
渚砂&玉青「次回、ストロベリー・パニック 『はじまり』。」
玉青「絶対に、忘れません・・・。」
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第26話「はじまり」 |
いよいよエトワール選当日がやって来た。
候補者達はそれぞれ会場に向かう準備を始める。
候補者は髪に自分の学校の色のリボンを結ぶことになっている。
光莉は夜々にスピカの色である青のリボンを結んでもらう。
一方、渚砂は玉青に緑のリボンを結んでもらう。
玉青はこっそり、おまじないの赤いリボンも一緒に結ぶのだった。
そして舞台はエトワール選会場に。
先にステージに上がった天音と光莉は、大きな声援で生徒達から迎えらる。
それを見て少し渚砂は少し緊張してしまうが、玉青に励まされ、堂々とステージに上がる。
渚砂達も天音達に負けないくらい大きな声援で迎えられる。
そしていよいよ本選が始まった。
それぞれ所信表明などをこなし、エトワール選はプログラム通りに進行していく。
そして、場所をホールに移してダンスが始まる。
ダンスはエトワール選の結果を左右する最も重要な種目の一つだ。
渚砂と玉青は特訓の甲斐あって、息の合った華麗なダンスを披露する。
今まで二人を指導していた深雪は感慨深い。
一方、静馬はエトワール選会場を離れ、外を歩いていた。
静馬は渚砂との思い出の場所を一つ一つ訪れる。
渚砂と過ごした温室、連弾をした音楽室、そして渚砂と初めて出会った木の下。
これまでずっと渚砂のことを忘れようとしていた静馬だったが、
今になってまた渚砂への思いが込みあがって来た。
何かを決心した静馬は再びエトワール選会場へと走る。
その頃会場では、すでにすべての競技が終わり、投票が行われていた。
そしていよいよ結果が発表されようとした時、突然会場の扉が開く。
静馬が戻ってきたのだ。静馬は大きな声で叫ぶ。
「渚砂、愛してるの!」
突然のことに戸惑う渚砂。
玉青は渚砂のリボンをそっとほどき、背中を押す。
「いってらっしゃい、渚砂ちゃん。」
渚砂はまっすぐ静馬の胸に飛び込んでいく。
抱きしめあう二人。静馬は渚砂を連れ、会場の外へと駆け出す。
呆気にとられる生徒達。
しかし、深雪はこれも静馬らしいと思う。
玉青は走り去る二人の背中を見つめながら、小さく「おめでとう」と呟く。
会場では、残された天音と光莉がそのままエトワールとなった。
天音達はエトワールの証である赤と青のネックレスを授与される。
詩音、要、夜々、そして生徒達が新たなエトワールを祝福する。
一方、渚砂と静馬はすでにだいぶ会場から離れ、森の中にやって来ていた。
二人は花で首飾りを作り、お互いの首にかける。
見つめ合う二人。そして二人は再び抱きしめあい、キスをする。
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みどころ |
ついに最終回です。
距離が離れつつあった渚砂と静馬ですが、最後の最後で晴れて結ばれます。
OP等からして静馬と結ばれるのはほとんど間違いない感じではあったのですが、
途中いろいろあっただけにちょっとヒヤヒヤしましたね。
結局玉青は最後まで自分から前に出ることはしませんでしたね。
個人的には玉青が好きだったのでもう少し頑張ってほしかったかも。
蕾はエトワール選の最中ずっと夜々と一緒にいたようです。
ツンデレだったものの実は夜々のことが好きだったということでいいのでしょうか。
なお、エンドロールの後に渚砂が部屋に帰ってくるシーンがあり、
玉青が「おかえりなさい」と言うところで終わります。、
どういう気持ちでこの台詞を言ったのか気になるところですね。
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