乙女はお姉さまに恋してる

ストーリー紹介2

第5話「真夜中の教会(チャペル)」
突然現われた幽霊少女一子。
瑞穂は彼女をとりあえず自分の部屋においてあげることにする。
まりやは一応、瑞穂が実は男であることを教える。
それを聞いた一子はさほど驚くわけでもなく、むしろ男女なら結婚できると喜ぶ。

一子は22年もの間、この部屋で「お姉さま」こと当時のエルダーを慕い続けていたのだと言う。
瑞穂はこの話を聞いて興味を持ち、学校で当時のエルダーに関する資料を調べてみる。
そして22年前のエルダーの写真を見た瑞穂は、それが自分の母親幸穂であったことを知る。
一子は22年もの間、幸穂のお嫁さんになることを夢見てあの部屋で眠り続けていたのだ。

その夜、瑞穂は一子を礼拝堂に連れて行く。
「お姉さま」のお嫁さんになりたいという一子の夢を形だけでもかなえてあげようというのだ。
瑞穂はここで形ばかりながらも一子と二人だけの結婚式を挙げてあげる。
そして、瑞穂は一子が慕っていたという22年前のエルダーは自分の母親だと明かす。

一子のおでこに軽くキスをする瑞穂。
その時一子の体が突然光りだし、天に昇り始める。
どうやら夢がかなったことでこの世への未練がなくなり、天国に行けるということのようだ。
一子は瑞穂へ感謝の気持ちを伝える。
また、瑞穂も一子が長い間自分の母親を思い続けてくれたこと、
そして一子のおかげで母親のことを知れたことを感謝する。
そして一子は光の中に消えて行った。
 
瑞穂が寮に帰ると、そこにはなんとさっき消えたはずの一子が。
瑞穂は状況が飲み込めない。
なんだかよくわからないが、とにかくまた瑞穂のところにお世話になることになった一子だった。 
 
 
第6話「夏の日の狂想曲(カプリッツィオ)」
いつの間にか季節は夏。学校では水泳の授業が始まった。
瑞穂はいくら顔が女の子っぽいとはいえ、スクール水着で水泳の授業に出るのは無理がある。
そこでまりやの提案により、生理を理由に授業を見学させてもらうことにする。

しかしある時、瑞穂の前に貴子がやって来る。
貴子は瑞穂が水泳の授業をサボっているのではないかと疑っている。
皆の手本となるべきエルダーがそんなことではいけないと瑞穂を責める貴子。

そこにまりやが割って入り、瑞穂は水が苦手なのだと思いつきの言い訳で弁護する。
もともと仲が悪い貴子とまりやはすぐに言い争いになる。
そして最終的には、なぜか貴子とまりやが水泳対決で決着を付けることになってしまう。

瑞穂は以前から、貴子がまりやと仲が悪い理由が気になっていた。
そこで貴子にその理由を聞いてみる。
貴子は以前まりやから陸上部に誘われたことを明かす。
だがその時は生徒会が忙しいからと誘いを断ったらしい。
まりやはそれを厳しい練習が嫌で逃げたのだと誤解しているようだ。
貴子はこの勝負に勝って、自分は逃げたのではないということを思い知らせたいようだ。

そして勝負の当日。
普通の水泳対決かと思いきや、そこにはすでに見物する生徒が多数。
ちょっとしたイベントのようになっていた。
クラスメイトの圭が勝手にセッティングしてしまったようだ。
まりやと貴子は驚いたが、、こうなったら仕方ないとばかりに競技を始める。
最初は仲が悪かった二人も、勝負の過程で少しわかり合えたように見えた。
  
 
第7話「小っちゃな妹(かな)と大きなリボン」
秋になり、衣替えの季節。
校舎の前では貴子達が生徒達の服装のチェックをしている。
何も校則違反をしていない瑞穂達は問題なく通過・・・と思いきや、
奏が貴子のチェックに引っかかってしまう。リボンが大きすぎるというのだ。
風紀が乱れるから、もっと質素なリボンに変えろと貴子は言う。

瑞穂には奏のリボンにはそれほど問題だとは思えなかった。
しかし、貴子の言うことも一理あるような気もする。
瑞穂は迷ったが、自分の考えを貫いて奏を守る決心を固める。
そして瑞穂は紫苑・まりやとともに生徒会に異議を申し立てる。
そしてその是非は後日の生徒総会で採決されることに。

エルダーが生徒会に異議を申し立てたということで、学校中その話題で持ちきりだ。
そのせいで奏にも注目が集まってしまい、ある日奏は上級生から因縁をつけられてしまう。
奏は普段から皆の憧れの瑞穂と一緒にいるせいで周囲から少なからず嫉妬を買っていたのだ。
瑞穂はそんな奏を助けるが、異議を申し立てることが本当に奏のためになったのかと悩む。

しかし奏は瑞穂に感謝していると言う。
そして奏はリボンに秘められた過去について明かす。
実は奏はもともと孤児院にいたのだという。
リボンはそこの院長先生が、死の直前にくれた物だったそうだ。
だからとても大事な物であり、外せなかったのだ。

やがて生徒総会の日がやってきた。
瑞穂は生徒会の服装指導が貴子の主観ひとつで行われていることに問題を提起する。
そして印象には個人差があることを指摘し、貴子の指導の撤回を求める。
瑞穂の雄弁な姿に生徒達は心を動かされ、採決により貴子の指導は見事に撤回となる。
奏は瑞穂達に改めて感謝するのだった。

一方貴子は、異議を申し立てつつも貴子の考えに一定の理解を示していた瑞穂に複雑な思いを抱く。
 
 

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