乙女はお姉さまに恋してる

 あらすじ

主人公宮小路瑞穂はまるで女の子のように綺麗な顔立ちの男の子。
しかも名家の御曹司で、成績優秀、スポーツ万能。
でもちょっと気弱で主体性に欠けるのが欠点。

そんな瑞穂に、ある時とんでもない災難がふりかかる。
亡くなった祖父の遺書に、女子校である聖應女学院に編入するようにと書いてあったのだ。
瑞穂は当然戸惑うが、慕っていた祖父の遺言を無視するわけにもいかない。
そこで仕方なく女装して聖應女学院に通うことに・・・。

 みどころ

原作はアダルトゲームの「処女(おとめ)はお姉さまに恋してる」。
近年の男の娘ブームの先駆けかもしれない作品。

あらすじを見ればわかる通り、主人公は男なので百合ではありません。
ただ、登場するヒロインのほとんどは主人公のことを女だと思い込んで恋しているので、
そういう意味では百合と思えなくもないかもしれません。

女子校という百合の世界にあえて男性主人公の視点を持ち込んだ、
かなり変化球というか、挑戦的な作品ですね。
普通の女の子どうしの百合が好きな人には抵抗がありそうです。

一応、普通の百合要素が皆無というわけではなく、
主人公のクラスメイトに百合カップルがいたりします。
また、ヒロイン達の対立と和解、先輩と後輩の信頼関係など、
舞台が女子校だけに女の子達の絆にスポットを当てたエピソードは結構あります。

アニメとしてはなかなか良くできているので、
女装そのものに抵抗がなく、百合が本筋ではないということを了承のうえであれば、
楽しめると思います。

 アニメあらすじ

各話のストーリーを簡単にまとめてみました。

 ドラマCD

アニメの放送と同時期に、ドラマCDが3本リリースされました。
なお、2007年4月には4巻目が出るようです。

◆「乙女はお姉さまに恋してる」ドラマCDの紹介

 処女はお姉さまに恋してる 〜2人のエルダー〜

原作ゲームの続編として2010年に
「処女はお姉さまに恋してる 〜2人のエルダー〜」が発売されています。
アニメではありませんが、ついでにここで紹介します。

瑞穂たちが卒業してから数年後の学園が舞台で、
主人公は千早という瑞穂に輪をかけたように女の子チックな男の子です。
女子高での女装生活がメインという点も前作と同じですが、
舞台が舞台だけに、サブキャラを中心として百合要素がちょくちょく出てきます。

  • 主人公のクラスメイトの茉清(まきよ)と聖(きよら)が、ただの友情では片付けられないイチャつきぶり。 2人を主役にしたおまけシナリオではなんと(案の定?)恋人どうしだったことが判明し、エッチシーンまである。
  • 学園内で窃盗事件が起こるエピソードがあるのだが、 実は犯人は被害者の親友で、密かに恋愛感情を抱いており、好きな相手の持ち物が欲しかったのが犯行の理由。
  • 生徒会副会長の沙世子は、生徒会長の初音に恋している。 さらに沙世子に恋している後輩がいたりして、生徒会内は百合的に結構複雑な人間関係。 前作と違い生徒会にメインヒロインがいないせいか、あまり掘り下げられないのが残念。
  • ヒロインの1人である香織理はかなりのプレイガールで、女の子の恋人がいるしエッチシーンもある。 これが原因でいろいろ生徒会に目をつけられたりもする。 ただし主人公の攻略対象なので攻略ルートに入ってしまった場合はお察し。

これらは主人公が攻略できないサブキャラ達(香織理除く)によって
展開されるエピソードのため、
男に邪魔されることなく、意外なほどに純粋な百合展開となっています。

 処女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー~ 騎士の君のラブロマンス 限定版 (二次元ゲーム文庫)

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