作品概要 |
異星人との戦争から1000年が過ぎた、未来の地球。
人々はのどかな町並みで、異星人と共存して暮らしていた。
世界のあちこちには
戦争時に異星人によって投下された「生物兵器」や「思念凝結兵器」が残存し、
時に暴走して人々の脅威となっていた。
そして、そんな残留兵器を中和し消滅させる「ワクチン」の力を持つ子供達が、
自らの命を犠牲にして人々を救うことを強いられていた。
みどころ |
百合姫Sにも参加していた吉富昭仁さんの短編集。
異星人に支配された未来の地球を描いた、SF要素の強い作品です。
収録作品のほとんどが一話完結なためか
「作品集」という扱いになっていますが、
いずれも同一世界内の別の時系列の出来事とされており、
全ての収録作品が一体となって「BLUE DROP」の世界を構成しています。
作りこまれた世界観も魅力ですが、
ストーリーは登場人物達の絆を軸に描かれており、
人間ドラマの部分でも楽しめます。
なおこのページでは
メディアワークスから刊行されている「BLUE DROP」を取り上げます。
2007年9月には2冊目のコミック「BLUE DROP 〜天使の僕ら〜」が
秋田書店から発売されていますが、それについてはこちら。
百合ポイント |
収録されている5作品のうち、4作品に百合要素があります。
この世界では、かつての戦争で地球が異星人に負けたことになっています。
そのため、異星人が政府を作って地球を統治しており、
また、異星人が地球人と共存しています。
異星人とはいっても、見た目は地球人と全然変わりません。
また、異星人には男性がおらず、全員が女性です。
しかも、原理は不明ですが女性同士で子供を作ることもできるらしいです。
そのため、彼女達にとっては女性どうしで恋愛するのがごく当たり前で、
地球人の女の子にもそういう態度で接してきます。
特にこの作品の主人公格であるYUI(表紙の女の子)は
大の女の子好きで、作中でかなりの数の女の子に手を出しています。
ほとんど初対面の娘にキスしたり、押し倒そうとしたり、やりたい放題です。
エピソード・世界観紹介 |
- 「BLUE DROP」エピソード紹介
コミックに収録されている各エピソードを簡単に紹介します。
また、百合的なみどころも併せて紹介します。- 「BLUE DROP」の世界観
作りこまれた世界観が魅力のこの作品。
メディアワークス版のコミックからわかる範囲内で
「BLUE DROP」の世界観を紹介してみたいと思います。
TVアニメ版 |
2007年、TVアニメ版が放送されました。
タイトルは「BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜」。
ストーリーはアニメ用の書き下ろしで、
コミックでは設定のみで直接は描写されなかった、
1000年前の異星人との戦争の時代を描いています。
公式サイトの紹介文によると、
「SFとしての作品世界とガールミーツガールの学園モノのストーリーを融合させた、今までにないアニメ」
「 名門女學園を舞台に、同性間の愛憎を心憎いまで繊細に描いたSFドラマ」。
地球人の主人公と、異星人のヒロインの百合系ラブストーリーです。