月と世界とエトワール

 あらすじ

数多くの音楽家を輩出する音楽専門の名門女子校、月光館学園。

舞坂よぞらは、「歌姫(エトワール)」である白凪海百合(しらなぎ うみゆり)に憧れ、
この学園へと入学した。

そして早々に海百合に気に入られるよぞらだったが、
作曲科の騎士(シュヴァリエ)である岸辺世界はよぞらに警告をする。
海百合は歌姫候補の才能を「喰う」というのだ。

憧れの海百合を信じたいと思いながらも、
次第に世界の不器用なまっすぐさにも惹かれていくよぞら。
歌姫を巡ってそれぞれの思惑が絡み合う、学園生活の先に待つものは─。

 みどころ

高上優里子さんがコミック百合姫で連載中の作品。

一貫制のお嬢様学校外部入学からの寮生活
皆の憧れであるエトワール、そしてエンゲージ・・・。
そんな王道的な舞台設定を持ちつつも、音楽をテーマに独自の魅力が描かれていきます。

 百合ポイント

冒頭こそよぞらの海百合への憧れが強調されていますが、
その後は世界との絆を描いたエピソードが多くなるため、
世界が事実上のメインヒロインのようです。

岸辺世界

世界は序盤からよぞらに何かと突っかかってきますが、
その根底にはよぞらのことを気にかける気持ちが伺えます。
ぶっきらぼうで不器用ながらも、まっすぐな性格のようです。

自分からよぞらに近づいてきたかと思えば、
いざという時には距離を置いたりと、つかみどころのない面もあります。
よぞらが祖母からもらった指輪と同じものを持っていたりと、
まだまだ謎も多いです。

ですが第1巻のクライマックスでは、
様々な障害を乗り越えてよぞらとエンゲージ
(「歌姫」と「騎士」がパートナーとなり指輪を交換する儀式)しています。
よぞらを自分の相方と認めたことで、
これからは素直によぞらと向き合ってくれるのでしょうか・・・?


なお、実は世界も海百合に匹敵する人気があるようで、
そのためによぞらが周囲から嫉妬を受ける場面も。

白凪海百合

よぞらの憧れる「歌姫(エトワール)」である海百合。

ですが非常に謎めいた面を持っており、
よぞらのことを気に入る一方で他の女の子に目をかけている場面も。
特によぞらと同じ1年生の薔子とはキスシーンまであります。
しかしとても気まぐれでもあり、
後に海百合に見限られた薔子はよぞらに激しい嫉妬を向けます。

また、海百合は騎士である天柳永遠(とわ)とすでにエンゲージを交わしており、
2人は強い絆で結ばれているようです。
寮では本来別々の部屋なのですが、
永遠は私物を海百合の部屋にすべて持ち込んで事実上同室状態
(コミック第1巻の描きおろし参照)。

永遠は序盤ではまだ活躍は控えめですが、こちらも今後の展開に期待です。


最終更新:2013/07/02
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