咲-Saki- Portable

 作品概要

美少女麻雀漫画「咲-Saki-」のPSP用ゲーム。

原作の主要キャラクターは全員登場しており、
対局中はもちろん、ストーリーモードでもフルボイスで喋ります。
各キャラクターには原作どおりの能力が再現されており、
原作さながらののドラマチックな麻雀が楽しめます。

ストーリーモードでは、
アニメの県大会団体戦を再現したストーリーに加え、
ゲームオリジナルのストーリーも収録されています。
フルボイスなのに加え、アニメ版のスタッフが原画を担当しているので
アニメの雰囲気が忠実に再現されています。

また、チャレンジモードではお題(かなりのムチャぶりもあり)をクリアすることで
ご褒美CGやキャラクターの衣装、隠しキャラクター等が手に入ります。

ロードがちょっと長めだったり、
原作ストーリーでプレイヤーが介入できる部分がほぼ無かったり
(プレイ内容に関らず原作どおりの展開になる)、
ちょっと気になる部分もありますが、
原作ファンならおおむね楽しめる内容になっていると思います。


また、2013年には外伝である「阿知賀編」を題材にした
「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A Portable」が発売されています。
主要キャラクターはほとんどが続投している上、システムにも改善がみられるため、
純粋に麻雀ゲームとしては今はそちらをおすすめします。

 百合ポイント

原作ストーリー

アニメ版のストーリーを(麻雀と関係ないシーンは省きつつも)忠実に再現しているため、
アニメにあった百合なシーンはおおむね再現されています。
各校のサブキャラ達の過去話は
そのキャラのモノローグという形になっているのでちょっと簡略化されていますが、
「私は君が欲しい!」とかはちゃんと声入りで入っています。

数はそれほど多くないですがイベントCGもあり、
その中で百合っぽいのはだいたい以下のあたり。

  • 第1話の、和が雨のなか咲を追いかけるシーン
  • 見つめあう久と美穂子
  • 透華がのどっちに後ろから「ねぶるように味わわせていただきますわ!」と抱きつくイメージシーン
  • 帰りの電車で、咲にひざまくらする和

オリジナルストーリー

県大会団体戦が終わってしばらく経ったある日、
和は咲を勉強会(と称した2人っきりのお泊り会)に誘います。
しかし、それを聞きつけた部長が
特訓と称して団体戦で戦ったメンバー達を送り込んできて、
和は咲と2人っきりの時間を守ることができるのか・・・?という感じのストーリーです。

原作と違って和の視点で描かれており、
プレイヤーは麻雀パートでも和を操作します。

百合的には、咲と2人っきりになろうと必死な和や、
和も気持ちも知らずにナチュラルに和をドキドキさせている咲がみどころ。
2人で料理をしたり、一緒にお風呂に入るシーンもあります。
また、和が一緒のベッドで寝ようと咲を誘う場面も。

チャレンジモード

チャレンジモードの各ノルマ達成でもらえるイラストは
原作で仲の良かった2人(優希と衣は謎ですが)がペアで描かれていて、
原作と重ね合わせれば微妙に百合に見える・・・かもしれません(要想像力)。
アニメの後期EDを意識してか全員水着です。

  • 和の胸に顔をうずめる咲
  • 透華にオイルを塗る一
  • 華菜の頭を拭いてあげる美穂子
  • ゆみの腕に抱きつく桃子
  • 久と美穂子のツーショット
 キャラクター紹介

ゲームに登場するキャラクター達を、独断と偏見と趣味で紹介します。
CPU戦しかやってない上にそんなに麻雀に詳しいわけでもないので
いろいろいい加減な部分もあるかもしれませんが悪しからず。

清澄高校

宮永咲
能力は「カンをすると嶺上牌から有効牌を引く」。
カンによって有効牌を引ける確率は100%らしく、
テンパイ時にカンすると確実に嶺上開花できてしまう。
この能力を有効に使うためかやたらに刻子が集まる性質があり、
刻子系の役やカン関連の役も成立するため高得点になりやすい。
カンのせいでドラが増えまくるので他家にあがられると盛大な自爆になるが。
嶺上開花であがると花びらが散る専用演出が見れる。
原村和
能力は「最善手アシスト機能」「能力発動時有効牌引き率アップ」。
「最善手アシスト機能」で切るべき牌を教えてくれるので初心者向けだが、
必ずしもアテにならない。
1回あがるとデジタルモードが発動して立ち絵が「のどっち」に変わり、
しばらく有効牌を引きやすくなる。
素の状態だとイマイチ強くないし最善手アシスト機能もアテにならないので、
何でもいいから一度あがってのどっちに覚醒するのが得策っぽい。
片岡優希
能力は「開始から数局の間有効牌引き率アップ 」。
そのため最初は強いが3局くらい終わるといっきに凡キャラになる。
スタートダッシュで誰かをいっきにトバせれば理想だが…。
竹井久
能力は「あがり牌の残り枚数が少ないと引き率アップ 」。
いわゆる悪待ちをするとテンパイから1〜3巡くらいで当たり牌をツモってくれる。
両面待ちでも発動するので待ちの形ではなく純粋に残り枚数の問題らしい。
当たり牌の多い待ちをしてもそれはそれで普通にあがれるため、
状況を気にせず積極的にリーチできる・・・ような気がする。
染谷まこ
能力は「能力発動時危険牌が解る 」。
警告された物が必ず当たり牌というわけではなく、
捨てても意外と大丈夫だったりもする。
結局どれを切るかはプレイヤーの判断次第ということか。
そのうえ、このゲームは能力によってツモが強化されるキャラが多いので
自分が振り込まなくてもツモあがり連発されて負ける可能性が高い。
というわけでやや微妙な能力といわざるをえない。
あと説明書には能力として紹介されていないが
原作どおりに染め手が作りやすい気がする。
須賀京太郎
一応説明書のキャラ紹介に載っているし
原作どおりの出番があるが麻雀では使用できない。
また清澄の中でこいつだけボイスがないので
会話シーンでこいつが喋るところだけ無音になってちょっと違和感がある。

龍門渕高校

龍門渕透華
能力は「一定飜数以上の立直で一発ツモ率アップ」「相手の聴牌がわかる」。
リーチをかけるとほとんど確実に一発ツモできるので強力。
やたら手の進みの早いキャラが多いので
リーチ以前にテンパイすらできずに終わったりもするが。
天江衣
能力は「聴牌すると海底牌に当たり牌を呼び込む」
「能力発動時対局相手の不要牌引き率アップ」「相手の聴牌がわかる」。
が、CPUが使った時の異様な強さは上記の能力とほとんど別物な気がしてならない。
やたらテンパイ早いし、海底を待つまでもなく速攻であがってくる。
井上純
能力は「鳴くと1巡有効牌が引ける」「鳴くと相手に1巡不要牌を引かせる」。
鳴いても有効牌かどうかあやしい物しか来ないことも多々あり、
能力を実感しにくい。
国広一
原作では(元?)手品師という特徴的なキャラクターにも関らず
これといった能力を見せなかったが、このゲームでも特に何もない。
CPU戦で敵で出てくると結構強い・・・ような気がする。
沢村智紀
どことなく怪しい容姿から何か能力がありそうだが何もない。
とりあえず停電の時は役に立ちそうだが。

風越女子高校

福路美穂子
能力は「能力発動時、相手の手牌が色で識別できる 」。
対局が始まってしばらく経つと右目を開けて能力発動し、
相手の待ち牌の種類がおおむねわかるようになる。
説明書には書いていないが、配牌とツモも良くなっているような気がする。
池田華菜
能力は「能力発動時に好配牌になる 」。
原作と同じく、ピンチになる(1万点を切るくらい?)と咆哮をあげ配牌が良くなる。
対局中ニャーニャーととてもうるさく、つまみ出されないのが不思議なレベル。
チャレンジ16は美穂子が池田×3と戦う謎のステージ。うるささも×3。
吉留未春
能力は「振込み牌を捨てようとした際にキャンセル可能」。
地味キャラだがまさかの能力持ち。
まこと同じく、警告された牌を捨てても必ずしもロンされない。
よくわからん。
深堀純代
能力なし台詞なし出番なし。
この巨体にしてこの桃子以上のリアルステルス性能を誇る。
文堂星夏
目が細い。声は意外とかわいい。

鶴賀学園

加治木ゆみ
各校のリーダー格で唯一の能力なしキャラ。
が、実際は配牌もツモも悪くないので戦えないことはない。
順子が揃いやすく、特に一気通貫が作りやすい気がする。
東横桃子
能力は「能力発動時全ての演出をカット」
「桃子の捨牌に対する行動に時間制限が付く」。
演出カットといってもリーチ等の際に
イラストやボイスが出なくなるだけなので普通にバレるし、
制限時間もそれほど厳しくないのであまり意味なさげ。
特に対CPU戦においてはまったくの無意味のような・・・。
原作での透華を圧倒しのどっちと互角に戦った強さは再現されていない。
蒲原智美
能力なし。忘れがちだが鶴賀の部長さん。
ロード画面ではワハハと笑いながら
ダンス(?)をしている姿をよく見ることができる。
いつもワハハと笑顔だが最下位になると顔が若干ひきつってくる。
津山睦月
能力なし。
ゲーム起動直後やオートセーブ中にちびキャラで出てくるのである意味出番は多い。
妹尾佳織
能力は「一定確立で役満手を引くことが有る 」。
強力すぎるためかあまり発動しないので普段は弱キャラ。

その他

藤田靖子
能力はないが、普段から配牌とツモが良いのか普通に強い。
チャレンジモードにより解放される隠しキャラ。
杉乃歩
誰?と思う人が多いだろうが、龍門渕家のメイドさん。
チャレンジモードにより解放される隠しキャラだが、
特に能力もない弱キャラの模様。
アニメでは透華をめぐって一と張り合うなど微妙に百合っぽかったが
ゲームのストーリーモードでは出番がバッサリとカットされた。
夢乃マホ
和や優希の中学の後輩。
アニメオリジナルキャラかと思っていたら後に原作にも本格的に登場。
チャレンジモードにより解放される隠しキャラ。
使うためには、開始時点で自分は1000点の状態から
それぞれ33000点持っている和・咲・優希をまくってトップになれという
無茶なノルマを要求される。
実は能力持ちで、他キャラの能力のどれかをランダムで発動できる。
ちなみにこの能力が原作単行本で明かされたのは
ゲームから1年以上経って発売された第8巻だったりする。
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