スクウェアの人気シリーズ、サガのPS参入第一弾です。
ストーリーの異なる7人の主人公から1人を選ぶのですが、主人公の一人アセルスのシナリオが百合です。
他のシナリオとは別のライターさんが付いていたようで、個性的な7人の主人公の中でも特に異彩を放っています。
ストーリー冒頭を簡単に説明しますと、
| 普通の女の子であったアセルスはある日、高速で走っている馬車を目にします。 いまどき馬車?と不思議に思うアセルスでしたが、なんとその馬車はそのままアセルスのほうに突っ込んできます。 そしてアセルスはそのまま轢かれ、瀕死の重傷を負ってしまいます。 普通なら、そのまま即死していました。 ですが、その馬車に乗っていたのは妖魔であり、「魅惑の君」であるオルロワージュでした。 ある人を追って馬車を走らせていたのですが、その途中で誤ってアセルスを轢いてしまったようです。 急に馬車が停止した衝撃でオルロワージュも少し怪我をし、血を流します。馬車から降りてきたオルロワージュ。 そのとき、彼の血が瀕死のアセルスの体にかかります。するとなんとアセルスが生命を吹き返したのです。 人間の血と妖魔の血が混ざり合ったことにより、アセルスは特殊な力を得たように見えました。 この現象に興味を示したオルロワージュは、アセルスを自分の城に連れ帰ることにします。 それからどれほどの時間が経ったのか。アセルスは、暗い部屋の中で目を覚まします。 部屋には耽美な装飾が施されており、どうやらお城の中の一室のようです。 ここは、妖魔の世界ファシナトゥール。そしてこの城はオルロワージュの居城「針の城」でした。 また、アセルスは自分の血の色が変わっていることに気付きます。 二つの血が混ざり合うことにより、アセルスは人間でも妖魔でもない紫の血を持つ「半妖」ともいうべき存在になっていたのでした。 オルロワージュはアセルスを妃にでもするつもりなのか、アセルスに妖魔としての教育を施すようはからいます。 そこで遣わされたのが白薔薇姫でした。妖魔の世界に馴染めないアセルスでしたが、 優しいお姉さんである白薔薇姫にはすぐに好意を抱きます。 また、城下町で出会った自分と同じ年頃の少女ジーナとも仲良くなります。 アセルスがファシナトゥールに来てしばらくした頃。アセルスはある噂を耳にします。 船を使って人間をファシナトゥールから連れ出してくれる男がいるというのです。 アセルスはその男と接触し、白薔薇姫といっしょにファシナトゥールから逃げ出します。 アセルス達の脱走にすぐに気付いたオルロワージュは、すぐに追っ手を差し向けます。 果たして、二人の逃避行の行方は。 |
・・・と、だいたいこんな感じです。
逃避行の旅を続けるほどに、アセルスと白薔薇姫の絆は強くなっていきます。
事情により白薔薇がいなくなってしまったときのアセルスの反応は一見の価値ありです。
また、妖魔の血を得た効果なのか、もともとアセルスがそういう娘だったのかはわかりませんが、
行くさきざきで女の子にモテモテです。
本編も百合度は十分高いのですが特筆すべきはエンディングです。
アセルスシナリオはこの作品でも珍しいマルチエンディングになっており、
通称人間エンド、半妖エンド、妖魔エンドと呼ばれる三種類のエンディングがあります。
いずれもなかなか印象的な内容ですが、特にインパクトが強いのが妖魔エンドです。
もはや自分は人間としては生きられないことを悟ったアセルスは、妖魔として生きる道を選びます。
そしてかつて自分に血を与えたオルロワージュを手にかけ、新たな妖魔の君としてとってかわります。
そしてオルロワージュのもとにいた姫をすべて奪って自分のものとし、さらに新たな姫を集め始める・・・というものです。
全体的にかなり耽美な感じのシナリオなので好みが別れるかもしれませんね。
また、サガシリーズの伝統として全編を通して台詞やストーリー演出が控えめですので、
フルに楽しむためにはそれなりに想像力が必要になるかもしれません。ゲーム自体は非常によくできており、面白いのでおすすめです。