スクールガール・コンプレックス-放送部篇-

ストーリー

放送部の部長であるマナミは、文化祭で演じる朗読劇の演目をなかなか決められず、悩んでいた。

そんなマナミの前に、新入部員のチユキが現れる。
バスケ部でトラブルを起こして退部になったといういわくつきの少女だ。

チユキは奔放な態度で部員達の反感を買うものの、
マナミは彼女のミステリアスな魅力に少しずつ惹かれていく。
一方、マナミのことを強く思ってきた親友のアイは、
チユキにのめり込んでいくマナミに複雑な感情を抱く。

少女達の想いが絡み合い、やがて波乱の文化祭が幕を開ける。

作品概要

写真家・青山裕企さんの写真集「スクールガール・コンプレックス」を「原案」とした実写映画。
写真集を元にした映画というのはちょっと珍しいかもしれません。

もちろん原案である写真集にストーリー性はなかったため、物語は映画オリジナル。
写真集のイメージを大きく膨らませた、少女達の瑞々しい青春物語が描かれます。
写真集版を意識したちょっとフェティッシュな構図も映像に上手く活かされています。

百合ポイント

ストーリーはマナミ・チユキ・アイの3人を中心に展開します。
物語の上では男性キャラも登場するもののシーンとしては短いため、
主題は明らかに女の子どうしの恋の部分にあります。

チユキ

チユキは前の部活でもめて退部になっており、
さらに同級生の少女と禁断の関係を持っているという、いわくつきの女の子。

マナミはそんなチユキに振り回されながらも、彼女のミステリアスな魅力に少しずつ惹かれていきます。
そしてそれはやがて恋愛感情へと変わり、マナミ自信もはっきりそう自覚するに至ります。

しかし、チユキは男性と付き合っているという噂もあり、
映画は女の子どうしの単なる甘い恋の物語では終わりません。

アイ

マナミの親友・アイは、マナミに友情以上の感情を抱いています。
その特別な気持ちをずっと隠し続けてきたのですが、マナミがチユキに傾倒していく中で、
アイもまたマナミに対する気持ちを抑えきれなくなっていきます。

アイは基本的にはマナミの気持ちを第一に考えているため、
マナミのチユキに対する気持ちが本物だと知った後は、マナミを応援するような行動に出ます。
その涙ぐましい姿は親友キャラの鑑。
しかしクライマックスではまさかの見せ場があり、強い存在感を発揮しています。


最終更新:2014/11/16

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