武藤結月は、難関入試を突破して憧れの名門女子校に入学した。
しかし、結月は入学式の直後に二人の女子生徒に拉致され、薄暗い地下室へと連行されてしまう。
ここは、「拷問部」。
一流のスパイを養成し、あるいは敵のスパイに対抗するために、拷問の訓練を行う学園公認の部活だ。
拷問の才能があると言われ、部に強引に勧誘されて困惑する結月。
しかし、入試の日に一目ぼれした美しい上級生・舟木碧生も所属していると知った結月は、入部を承諾する。
厳しい拷問の特訓に耐え、少しずつ成長していく結月。
碧生との信頼関係も強まり、憧れは恋愛感情へと変わっていく。
そしてやがて結月は、碧生がひた隠していたとある本性に気づき始める・・・。
同名の4コマ漫画が原作。
原作からして拷問コメディというマニアックすぎるジャンルでしたが、
まさかの実写映画化ということでさらにぶっ飛んだ内容になっています。
なお原作では主人公の結月が中学生だったり、さらには小学生のキャラがいたりしたのですが、
この映画版ではメインキャラは全員高校生に変更されています。
さすがに小学生が拷問をしたりされたりするのは三次元ではまずかったのでしょうか・・・。
原作は拷問をメインテーマにしつつ、その合間に女の子同士の恋愛を絡ませている感じでしたが、
映画版では比率が逆転しており、恋愛中心のストーリーになっています。
結月が碧生に抱く気持ちが恋愛感情であることが原作以上に明確に描かれ、
さらに碧生も原作と違い結月の気持ちにはっきりと気づいています。
ストーリーが後半に向かうにつれ、物語の中心はすっかり2人の恋愛になっていきます。
しかし映画版はオリジナル要素として拷問部に「恋愛厳禁」の掟が存在しており、
これが2人の恋の障害として立ちはだかります。
果たしてそれでも結月と碧生は添い遂げることができるのかが、クライマックスのみどころです。
ちなみに、拷問委員の苺花(まいか)も原作同様に上級生の悠里に恋しています。
結月たちだけでなくこちらの恋の行方にも注目です。