咲 -Saki-

 あらすじ

宮永咲(みやなが さき)は、読書が趣味の平凡な女子高生。
しかし、偶然立ち寄った麻雀部での原村和(はらむら のどか)との出会いをきっかけに、
秘めていた麻雀の才能を開花させていく。

 

 みどころ

とにかく女の子率が高いのが特徴の麻雀漫画です。

作中での麻雀は相当な人気があるメジャーな競技ということになっていて、
世界の麻雀人口はなんと数億人とのこと。

そんな世界観だけに女の子の麻雀好きも多いらしく、
登場するキャラクターのほとんどが女の子です。
咲達が所属する清澄高校麻雀部が全国大会での優勝を目指すのが
基本的なストーリーとなっています。

登場人物達がそれぞれ持っている、
もはや特殊能力ともいえる個性的な打ち方や、
ちょくちょく入るダイナミック(大袈裟ともいう)なイメージシーンもみどころ。

スピンオフとして、「阿知賀編 episode of side-A」「シノハユ the dawn of age」が製作されています。

 百合ポイント

女子の部の大会ということもあって、主要登場人物はほぼ全員が女の子です。
そのため、ところどころ百合っぽいやりとりが出てきます。

咲と和

まず、主人公・咲とヒロインの和です。
和は、麻雀に対して消極的な咲を当初はあまり良く思っていなかったようですが、
咲が真面目に麻雀に取り組むようになると、
お互いの力を認め合うライバル兼親友のような関係になります。
その後も、直接的なシーンこそ少ないですが、
さりげない仕草の一つ一つにお互いに対する想いが表れていることが多いです。

特に印象的なのが、2人が「一緒に全国大会に行こうね」と指切りをするシーンです。
その後、和が1人で咲のことを思い出しながら指をなめる場面があり、
和が咲に特別な感情を抱いていることを伺わせています
ちなみに、この指なめの場面はコミック収録時になぜかカットされましたが、
アニメ版ではまさかの復活を果たしています。

優希(タコス)

清澄高校のマスコット的存在である優希(通称タコス)は
和と中学時代からの親友で、
ときどき和に対して百合っぽい発言をしていることがあります。

優希自身がコミカルなキャラクターということもあり
冗談として流されることが多いものの、
台詞の内容自体は結構すごいことを言っていたりも。

コミック5巻に収録されているおまけ漫画では、優希は和に嫁に来ないかと誘っています。
そしてそれに対して和がまんざらでもなさそうに言った台詞が、
かの有名な(?)「iPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」

咲には照という姉がいます(現在は親の都合で別居中)。
麻雀に関してはかなりの実力者で、全国レベルの活躍をしているらしいです。
咲と照は以前はあまり良い関係ではなかったようですが、
咲は仲直りしたいと思っており、
麻雀で全国を目指すのも照とちゃんと話をしたいから・・・という理由が含まれています。

照は存在自体は序盤から明かされていますが謎の多いキャラで、
県大会編あたりまでは回想等で何回か登場するのみにとどまっています。
咲が全国大会で勝ち進めば必ず出会うことになるはずなので、
その時2人がどうなるかはストーリー的にも百合的にも注目です。

本編ではそんな感じのもったいつけた扱いなのですが、
なんと本編より先にスピンオフの「阿知賀編」に本格的に登場。
凶悪な強さを見せつけ、あちらの主人公達を圧倒していました。

 県大会編

コミック1巻は清澄高校麻雀部内での日常風景が多かったのですが、
2巻からは県大会編が始まり、本格的に麻雀漫画となっていきます。
(ちなみにコミック7巻中盤あたりまでずっと県大会編)。

大会というだけあって、それまで咲達の周囲に限られていたキャラクター数がいっきに増加。
各校でそれぞれ女の子同士の友情模様が描かれます。

風越女子高校

キャプテンの美穂子は非常に穏やかで優しい、
でもやる時はやるキャラクターで、部員のみんなから慕われています。

特に後輩の華菜は一番美穂子を慕っており、
美穂子のほうも華菜を特に可愛がっているように見えます。
なんだか子供をあやす母親みたいな構図のようにも見えてしまいますが。

なおアニメ版では美穂子は清澄の部長の久に
かなり強い思い入れがあるように描かれています。
このへんを華菜が内心どう思っているのか気になるところ。

龍門渕高校

透華(とうか)と一(はじめ)が少し百合っぽいです。
一は過去のイカサマ行為が原因で麻雀から遠ざかっていたのですが、
一の本来の実力に目を付けた透華によってスカウトされ、
それ以降は麻雀部員兼・透華のメイドとして生活しています。

一は自分を拾ってくれた透華に対して
単なる恩義以上の感情を抱いているようですし、
透華のほうも自分が見出した一にかなりの入れ込みようを見せています。

透華によって付けられたイカサマ防止用の鎖を、
もう外していいと言われても
「透華が遠くなっちゃう気がする」と言って外さずにいるのは、
一の透華に対する特別な感情の表れかもしれません。

鶴賀学園

実質的なリーダー格のゆみは、
普段はクールなキャラクターなのですが、
後輩の桃子の前では顔を赤らめたり、崩れた表情を見せます。
桃子を麻雀部に勧誘したのもゆみで、
桃子の教室に乗り込んで「私は君が欲しい!」と叫ぶという、
いろいろ勘違いされそうな情熱的な誘い方をしていました。

桃子は元々すごく存在感が薄い子(通称ステルスモモ)だったのですが、
ゆみが自分に目をつけ、気をかけてくれていることにとても感謝しています。
今ではゆみのことが大好きのようで、
「先輩大好きっすー!」とゆみに抱きつく一幕もあります。
ちなみにこの時のゆみのリアクションが「ここではやめろ〜っ」だったのですが、
ここ(公衆の面前)以外ではやってもいいということなんでしょうか?
回想シーンではデートらしきことをしている絵もありますし、
実は本当に付きあってるんじゃないかと思ってしまいます。

 全国大会編

コミック第8巻からは、ストーリーがついに全国大会編へと突入。
当然のことながら新キャラクターが多数登場するほか、
県大会編のキャラも清澄の応援でちらっと登場することがあります。

咲-Saki-(8) (ヤングガンガンコミックス)  咲Saki(9) (ヤングガンガンコミックス)  咲-Saki-(10) (ヤングガンガンコミックス)

全国大会・2回戦

1回戦は特に波乱もなく勝ち進んでいるため、2回戦からが本番です。
ここからは県大会の時と同じく対戦相手たちにも掘り下げが入るようになり、、
ストーリーが進むにつれて各校それぞれの友情模様が描かれていきます。

特に第10巻あたりでは各校に長めの回想シーンが入り、
ちょっとした群像劇の様相です。
それぞれが背負った信頼関係や絆を伺わせるものとなっており、
試合のクライマックスをより深く楽しむことができます。
個人的なお気に入りは宮守女子の女の子たち。

福与アナと小鍛冶プロ

全国大会で実況・解説を務めるのは、
福与恒子(ふくよこうこ)と小鍛冶健夜(こかじすこや)という2人の女性。
息が合っているような合っていないような、絶妙なかけあいを聞かせてくれます。

コミック第8巻のおまけ漫画では
この2人の関係にスポットを当てたエピソードが描かれるなど、
選手達だけでなくこちらもちょっと気になる存在です。

阿知賀編とのクロスオーバー

全国大会からは、スピンオフである「阿知賀編」とのクロスオーバーが多数見られるようになってきます。
「咲-saki-」本編キャラの「阿知賀編」へのゲスト出演、そしてその逆もあり。
上述の健夜も「阿知賀編」のとあるキャラと深い因縁があります。

第11巻では「阿知賀編」のとある重要シーンを和の視点から見たエピソードがあり、
「阿知賀編」から入ったファンにも興味深い内容となっています。

 アニメ版

TVアニメ第1期

咲−Saki− 嶺上開花 スペシャルBD-BOX(完全受注生産限定盤) [Blu-ray]

2009年春からTVアニメ版が放映されました。

ストーリーはおおむね原作どおりですが、
県大会ではメインとなる団体戦の後に
アニメオリジナルの個人戦編が挿入されています。

百合度は原作より明らかに上がっており、
特に咲と和は常に百合な雰囲気を漂わせています。
ちょっと会話する度にお互いに顔を赤らめているような始末です。

2クール作品ということで時間的に余裕があるためか、
原作ではあっさり気味だったところがいろいろ補完されていたりするのですが、
その過程で百合なシーンが追加されていることが多いので
毎回なにかしら楽しめる部分があります。
以下のページでは、各話の百合的なみどころをまとめてみました。

阿知賀編

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 四 [Blu-ray]

2012年春には、
スピンオフ作品「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」がまさかのTVアニメ化。
県大会だけで2クール使っていた「咲-saki-」本編と比べて
非常にペースが速く、スピーディーな展開がされていました。
さすがに咲たちの動向はぼかされていたものの、
作中時間では完全に「咲-saki-」本編を追い抜いていました。

TVアニメ第2期

「咲-Saki- 全国編」 一 (初回特典:新規描き下ろしコミック付き) [Blu-ray]

2014年1月からは、いよいよ「咲-saki-」本編のTVアニメ第2期、
その名も「咲-saki- 全国編」がスタート。
新キャラクターはもちろん、歴代の人気キャラ、さらに「阿知賀編」のキャラクターも登場し、
「咲-saki-」シリーズの集大成となりそうです。

 ゲーム

これまでに何度かゲーム化がされています。

咲-Saki- Portable

咲-Saki- Portable(通常版)

まず2010年3月には、
TVアニメ第1期を元にしたPSP用麻雀ゲーム「咲-Saki- Portable」が発売されました。
アニメのストーリーがかなり忠実に再現されている他、
ゲームオリジナルのシナリオ(しかも結構百合な内容)も1本あり。
麻雀パートにおける各キャラクターの能力も再現度が高いためファンなら楽しめる1本です。
詳しくは以下のページで。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A Portable

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A Portable 通常版 クリアしおり5枚セット 付

2013年8月には、
「阿知賀編」をモチーフにした「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A Portable」が発売。
ストーリーモードがなくなったのは残念ですが、そのぶん麻雀パートにかなりの改良がされ、
キャラクター数も大きく増加しています。
前作「咲-Saki- Portable」の主要キャラもかなり続投しているため、
今から純粋に麻雀ゲームとして楽しみたいならこちらをおすすめします。


その他のタイアップ

TVアニメ第1期の頃から、
外部の麻雀ゲームとのタイアップが何度か行われています。
以下では、アーケード用の麻雀ゲーム「セガネットワーク対戦麻雀MJ4」とのコラボキャンペーンをプレイしたレポートを紹介。

◆MJ4の咲モードをプレイしてみた
◆MJ4の咲モードでラストステージ到達

◆「咲-Saki-CUP」をやってきた
◆「咲-Saki-CUP」決勝
◆「咲-Saki-CUP」決勝結果発表

◆「咲-Saki-CUP2」開催決定
◆「咲-Saki-CUP2」に参加してきた
◆「咲-Saki-CUP2」決勝
◆「咲-Saki-CUP2」決勝結果発表


最終更新:2014/03/02
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