作品概要 |
高校入学したての葉山秋穂は
弓道部のエースである帆風水夏(ほかぜ みなつ)に一目惚れ。
未経験者ながらも、水夏目当てで弓道部に入部する。
マイペースな関西弁娘・草場春河(くさば はるか)や、
小学生のような外見の顧問教師・霜月真冬(しもつき まふゆ)など、
賑やかな仲間達に囲まれつつ、秋穂は今日も弓道の練習に励む。
みどころ |
弓道少女達の愉快な日常を描いた4コマ漫画。
といっても、弓道ばかりやっているわけではなく、
どちらかというと主人公達の日常生活を中心に描かれています。
ちょっとした雑学(法律・裏社会ネタがなぜか多い)が充実しているのも特徴。
主人公の秋穂が完全に百合キャラとして描かれている他、
その他にも百合キャラ・百合ネタが随所に登場します。
そのため全体を通して百合ラブコメとも言える作風になっています。
最終巻である9巻の帯では、「百合と弓道と少女たち」と紹介されていました。
なんと百合が弓道より先に来ています。
秋穂×水夏
主人公の秋穂は水夏先輩にラブラブです。
普段は(登場人物の中では)わりとしっかりした方なのですが、
水夏のことになると目の色が変わり暴走気味になります。
水夏と仲良くなるためなら努力を惜しまず、
あの手この手で水夏とお近づきになろうとします。
水夏をネタにいろいろ想像を膨らませて鼻血を噴出したり、
水夏を狙っている時に動物のような耳と尻尾が生えたり、
ギャグっぽく誇張されて描かれている部分もありますが、
一貫して明確な恋愛感情として描かれているのでかなり百合度は高いです。
一方水夏のほうは、秋穂からの好意にもちろん気付いてはいるのですが、
それが本気の恋愛感情だとわかっているのかいないのか、
ちょっともどかしい状態です。
作中で水夏と一番仲が良いのは秋穂ですし、
秋穂のことを少なくとも可愛い後輩だと思っていることは間違いないのですが、
水夏側に恋愛感情が存在するのかはハッキリとはわかりません。
ただし、水夏の無意識の行動の中には秋穂に対する特別な気持ちが見え隠れしています。
自分でそれに気づいてしまい、ドキッとすることも。
最終巻では、ついに水夏も自分が秋穂を「好き」であることを自覚。
その気持ちをはっきりと伝え、秋穂と晴れて両想いになりました。
さらに、高校卒業後に一緒に暮らす約束までしてしまいました。
夕×暁
コミック3巻からは(作中時間が)2年目に入り、
レギュラーキャラとして新しく夕(ゆう)と暁(あかつき)が加わります。
夕はおっとりした女の子らしい性格(ただし実家は危ない稼業の模様)で、
暁は対照的に活発でボーイッシュ。
この2人は幼馴染で、「ゆー姉」「あーちゃん」と呼び合う仲。
基本的にいつも一緒にいます。
暁は夕を守るために一緒にいるのだと主張していますが、
実際は暁が夕に甘えたいだけのようにも見えます。
とにかく仲がよくて、
ハタから見たらまるで夫婦のよう(作者もそうコメントしています)なので
秋穂×水夏とともにこの作品の2大百合カップルといえそうです。
特に3巻にあった、
「私はただあーちゃんのおっぱいを吸ってあげようとしただけで…」のシーンは
かなりのインパクトです。
この2人はその後も最終巻に至るまで安定したイチャイチャぶりを見せ、
「熟年夫婦」ぶりを秋穂たちに見せつけていました。
霧香
霧香は、顧問の真冬先生とそっくりな小学生。
ただし別に血縁関係などは無いようです。
霧香は迷子になっていたところを水夏に助けてもらって以来、
すっかり水夏のことが好きになってしまい、ときどき水夏に会いに来るようになります。
水夏をめぐって秋穂と張り合っているあたり、本気で水夏のことが好きのようです。
一方、実は霧香も親友の美雲から恋心を抱かれています。
水夏に憧れる霧香、そして霧香に恋する美雲の結末は最終巻で描かれました。
日工大付属高校弓道部
当初は秋穂らの「桜庭女子高校」を舞台にしていたこの作品ですが、
単行本6巻からは「日工大付属高校」が第2の舞台として登場。
以後は、この2校の弓道部のエピソードが並行して描かれることになりました。
部長のジェーンは水夏を目標とし尊敬(というか崇拝?)しているという設定で、
また自身も後輩達から非常に慕われています。
また、茶道部部長の雅は「ジェーンをいぢめるのが一番の楽しみ」。
よくジェーンに意地悪をしていますが、
実際は彼女なりの愛情表現でありジェーンの一番の親友であり理解者です。
2年生の千尋は、ジェーン目当てで弓道部に入部してしまったというキャラ。
実は弓道にはもう飽きていて、でもジェーンと弓道部は好きなので続けています。
そしてその親友の冴香は、
千尋に強引に誘われて弓道部に入部したのですが
勝手気ままな千尋に腹を立てつつもどこか惹かれているらしく、いつも世話を焼いています。
千尋と冴香の関係は次第に明確に恋愛感情として描かれるようになっていき、
最終巻にてお互いにそれを自覚することになりました。
「私は冴香が好き!世界で一番大好き!」
最終更新:2015/4/2