あらすじ |
紅葉あのんは、この春からワッフル女学院に通い始めた一年生。
容姿端麗で文武両道なあのんは、入学以来皆の注目の的となっていく。
しかし、あのんにはある秘密があった。
彼女は、人間の友達を作るためにこの学校にやってきたアンドロイドだったのだ。
みどころ |
少女型アンドロイドと人間の少女達のふれあいを描いた作品です。
基本はラブコメ調ですが、主人公のアンドロイドゆえの葛藤なども描かれており、
その手のSFものの基本はきちんと押さえられています。
全体を通して男性キャラがほとんど登場せず、
女の子たちの絆(友情、恋、姉妹愛等)が作品の軸になっています。
主人公あのんが人間の女の子と友達になったり
恋人になったりするのがストーリーのメインです。
あのんはたくさん友達を作りますが、
特に仲良くなるのはみあもとあいなという2人の女の子です。
みあもは、あのんが一番最初に仲良くなった友達です。
ちょっとしたきっかけで知りあって以来、
だんだん仲良くなり、やがて一番の親友になります。
ストーリーの途中で互いの過去を知ったり知られたりしますが、
いろいろな出来事を乗り越えてさらに絆を強めていきます。
一方、あいなは、最初はあのんのライバル的キャラで、
優等生すぎるあのんを半分敵対視していました。
ですが、あのんと一緒に過ごすうちに
あのんに惹かれ始め、友情を抱くようになります。
そしてやがてはあのんに明確に恋愛感情を抱くまでに至ります。
そして最終的にはあのんに告白し、両想いになり、
なんと結婚式(?)までやってしまいます。
最後まで読んでから振り返ってみると、
この作品はあのんが主人公であいながヒロインの
ラブストーリーと言えるかもしれません。
その他にも様々な少女達が登場し、物語を盛り上げています。
女性キャラの百合率が非常に高く、
たいていのキャラが特定の女の子に対して何かしらの特別な感情を抱いています。
ですので、あのん・みあも・あいな関連以外でもいろいろな百合を楽しめる作品です。
ちなみに、同じ作者の「ココロ図書館」の主人公・こころが
ちょっとだけゲスト出演しています。
「ココロ図書館」の数年後という設定のため、こころは成長して高校生になっており、
自分の経験を生かしてあのんに有意義なアドバイスをしてくれます。