百合星人ナオコサン

 あらすじ

ナオコさんは、地球を総百合化するために百合星からやって来た宇宙人。
女の子(特に幼女)が大好きなナオコさんは
周囲の迷惑もかえりみず、怪しいハイテクアイテムで今日も騒動を起こす。

 みどころ

百合星からやってきた宇宙人・ナオコサンが巻き起こす騒動を描いたナンセンスコメディ。
ナオコサンが居候している家の少女・みすずとその家族や、
みすずの親友・柊ちゃん(ひいちゃん)等が主な登場人物。

絵は可愛らしいですが、
全体的に濃いパロディや下ネタが多く、もはや百合よりもそちらがメインです。
また、ナオコさんが持ってくるメカの作画が毎回妙に凝っているのもみどころ。

 主な登場人物&百合ポイント

ナオコサン

百合星からやって来たというだけあり、
ナオコサンは百合(植物のユリではなくちゃんとガールズラブのほうです)が
大好きで、地球のあらゆるものを百合で染め上げようとしています。

ただ、興味の対象は非常に限られていて、
女の子の中でも幼女に大きな関心を抱いています。
もはや百合好きというよりただの幼女好きではないかというレベル。

幼女にかまけてばかりで真面目にあまり百合を追いかけていなかったせいか、
コミック4巻では「百合分」が不足して入院してしまうエピソードがあります。
百合星人は定期的に百合分を補給しないと命に関わるそうです。

みすず

ナオコサンが居候している家の長女・みすずは、
作中で唯一と言ってもいいほどの常識人。
非常に大人しい性格ながらも、頑張って作中のつっこみの大半をこなしています。

みすずには奈緒子という音信不通の実姉がおり、
ナオコサンと何らかの関連性をにおわせるような描写がたびたびされています。
みすずがなんだかんだでナオコサンになついているのは、
どこかに姉の面影を見ているからかもしれません。

最終巻では、奈緒子とナオコサンの関係、
そしてみすず自身の衝撃的な秘密が明かされます。
ギャグ漫画であったことを忘れそうになるほどのハードな展開ですが、
ストーリー的にも百合的にもこの作品のクライマックスです。


また、実は女の子にモテるという設定のようで、
後述の柊ちゃんから明らかに友情を超えた感情を抱かれているほか、
女の子からラブレターをもらっているシーンもあります。

柊ちゃん(ひいちゃん)

みすずの親友の女の子"柊ちゃん"は、みすずのことが大好き。
一見大人しそうなのですが、みすずのこととなると暴走し、
常軌を逸した行動を取りがちです。
完全に友情のレベルを超えており、性的な妄想をしているシーンまであります。

みすずの親友という設定上、作品初期から登場していて出番も多く、
ギャグ寄りながらもわかりやすい百合をやってくれている貴重なキャラです。

ヤオイ星人

ヤオイ星人のアヤコサンは、
出身地が出身地だけにBL好きで、自称ナオコサンのライバル。

・・・だったはずなのですが、ナオコサンのことを必要以上に気にかけており、
ナオコサンに会うのを楽しみにしているようにすら見えます。
ストーリー後半になると、どうみてもナオコサンに恋愛感情を抱いているというレベル。
バレンタインの回ではナオコサンからチョコをもらって大喜びしていました。
ヤオイ星人なのに百合星人よりよっぽどまともに百合キャラをやっている、妙なポジションです。


ちなみに4巻からは姉のアキコサンが登場。
「わりと妹思い」とのことですが、姉妹百合とかは残念ながら特になし。

その他

コミック2巻には、みすずのクラスメイトの女の子が
憧れの上級生(女)との恋の相談に来る話が載っています。

百合無関係なギャグ回に走りがちな作品ですが、
このエピソードのようにきちんと「百合」を扱ったお話もたまにならあります。
あくまでたまに、ですが・・・。


 豪華特典集

コミック1〜3巻のコミックの初回限定版には、毎回CDやDVDなどの特典がついていました。
歌はいずれもMOSAIC.WAVというユニットによるものです。

主題歌「百合星人ナオコサン」

第1巻の付属CDに収録。
「♪ゆりゆりゆり ゆりゆりりり〜 ゆりはいいね いいよね〜(もぴゅーん)」
という歌いだしで始まるちょっぴり電波な曲です。
「♪どんなに世間が厳しくたって アタマの中までは検閲できません」
という開き直りに潔さを感じます。

挿入歌「百合星式おゆうぎうた」

「♪悪と戦うハイパーようじょ 頭脳明晰天才ようじょ (…中略…)
空をかけるようじょ 海をはしるようじょ〜」
・・・という調子でひたすら幼女幼女と歌い上げる困った曲。
おゆうぎうたというだけあってメロディはほのぼのしていますが、
とても幼稚園では流せません。

第2期シーズン主題歌
「NAOKO-THUNDER VERNIER II 〜幼女期の終わり〜」

コミック第2巻の付属CDに収録。
何かから現実逃避しているような駄目駄目な歌詞と、
レトロゲーム調のピコピコしたノリが印象的。

LOLI CLOCK

こちらもコミック第2巻の付属CDに収録。
ナオコサンに雇われた「プロ幼女」達が、
踊りながら時刻を教えてくれるPC用アプリケーションです。
1秒ごとにカウント音が鳴るのでうるさいし、
常に手前に表示させないと時刻が見れないなど、時計としては正直使いにくいです。

ただ、キャラクターの動きは結構凝っているのでネタとしては面白いかも?
何種類あるのかわからないくらい種類豊富な、ナオコサンの一言コメント機能もみどころ。

ショートアニメDVD

コミック第3巻には、なんとufotable製作のアニメDVDが付属。
ナオコサン達と「ちかん星人」との手に汗握る戦いを描いた約6分のエピソードで、
主題歌「百合星人ナオコサン」もちょっとだけ流れます。

原作の暴走ぶりを自重することなく再現しており、
「陰茎を切り取ってしまおう!」「チ○チン」などの台詞も容赦なく飛び出します。

ちなみにキャストは…
・ナオコサン:新井里美
・みすず:原嶋あかり
・柊ちゃん:野中藍
・涼太:國分優香里

さらに、2012年には単品のOVAが発売されました。

アニメ文庫 百合星人ナオコサン [Blu-ray]


最終更新:2014/5/27
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