あらすじ |
樫宮(かしみや)アミは、美人で頭も良くて運動も得意なお嬢様。
悩みなんて何一つないアミだったが、ある時、
ジャージにおさげに眼鏡という一見さえない女の子・木成ユイに恋をしてしまう。
それからというもの、アミは木成さんのことばかり考えるようになってしまい…、
みどころ |
女子高を舞台に、ちょっと変わったキャラクター達が織り成す
コミカルでシュールな日常を描いた4コマギャグ漫画。
全体的に、一昔前の漫画を思わせる大げさなリアクションが印象的です。
百合ポイント |
1巻の帯に「男子厳禁」「ふくやまけいこ初の百合もの!?」と書かれている通り、
アミの木成さんへの恋がストーリーの中心になっています。
木成さんは可愛い生き物
木成さんは一見地味な女の子で、
実際周囲からはそれほどモテている様子はないのですが、
アミにとってはこの上なく可愛い存在に見えているようです。
木成さんの言動の一つ一つにアミはいつも身悶えています。
各話のサブタイトルが全て「木成さんは〜」「木成さんが〜」となっていることからも、
アミがいかに木成さんのことばかり考えているかわかると思います。
普段は完璧人間のアミですが、
木成さんのことになると冷静さを失ってしまいがち。
特に妄想の激しさはかなりのもので、アミと木成さんの仲がついに急接近
・・・と思ったらたいてい夢オチか妄想オチです。
夢の中のお話がかなり長期に渡って続くこともあります。
一方で木成さんのほうは、アミをちょっと変わった友達くらいに思っているのか、
特別意識している様子がありません。
基本的に最初から最後まですっとそんな感じなのですが、
最終回ではアミを他の女の子とは違う特別な存在として見ているような描写もあります。
その他 |
女子高が舞台であり、
アミと木成さんの関係がストーリーの中心ではあるものの、
それ以外にはあまり百合っぽい要素はありません。
脇役がいちいちBL話を振ってくるなど、ちょっと余計な要素もあります。
木成さんは男子には渡さないやいやいやい
ところでこの作品の舞台はタイトルのとおり「ひなぎく純真女学園」ですが、
実は男子校と合併して共学になる計画があります。
1巻の中盤でちょっとこの噂が流れてそれっきりだったので、
無かったことになったのと思っていたのですが・・・
終盤(3巻後半)でこの計画が再浮上。
このあたりから男性キャラが増え、
あっさり男に惚れてしまう女性キャラも出てくるので、
百合的には微妙に楽しくない展開です。
一応、男性はほぼ悪役のような扱いであり、
共学化も最終的には阻止されるので、その点では安心です。