あらすじ |
風花と利理の2人は、幼馴染であり恋人同士。
しかしある日、利理は好きな人ができたと風花に告げる。
しかもその相手は、小さい頃風花をいじめていた男の子・一太。
そのうえ、一太本人は風花のことを好きになってしまい、
女2人と男1人の奇妙な関係が始まる・・・。
百合ポイント |
タイトルの通り、女の子2人の間に男1人が加わった、
ちょっと不思議な三角関係を描いた作品。
男が話に絡むということで
百合的には導入部からいきなり不安になってしまいますが、
主人公である風花自身は一太にはまったく興味がなく、
最初から最後までひたすら利理のことだけを見ているのでそういう点では安心です。
一方、利理のほうは一太のことを好き・・・ということになっていますが、
このへんは実は利理なりに思うところあっての行動で、
利理の本当の気持ちが明らかになる過程が百合的にもみどころになっています。
また、一太は風花のことが好きということで一見百合の障害のようにも思えますが、
実際はむしろ風花と利理の仲を取り持つような行動に出ることが多く、
非常に(百合的な)空気の読めるキャラです。
特に、風花の想い人はあくまで利理だけだと気づいてからの一太は、
風花と利理がお互いの本当の気持ちをわかりあえるように積極的にサポートしています。
コミックに収録されているあとがきやオマケ漫画を見ると、
作者としてもあくまで風花の恋を応援するいいヤツとして描いたようです。
幼馴染と恋人の境界や、女の子同士の恋愛に伴うであろう障害など、
難しいテーマを描いてシリアスになる場面もありますが、
全体的には明るくライトで楽しく読める百合作品になっています。