あらすじ
人間が滅びて二十数年が経った世界。
そこでは、女性を中心とする吸血鬼たちが平和に暮らしていた。
人間のいないこの世界にもう争いは無い。
吸血鬼同士はお互いの血を吸い合えばいいのでで、食料問題も心配なし。
ゆるやかな時間の中で、吸血鬼たちは静かに愛を育んでいく。
みどころ
文明が滅びた世界を舞台に、吸血鬼たちの愛を描いた作品。
背景には朽ちた文明が随所に描かれており、寂しさとともにどこか美しさも感じさせます。
百合ポイント
登場する吸血鬼は基本的に全員女性です。女性吸血鬼同士のカップルが作中に多数登場します。
吸血鬼同士で血を吸い合うことは「食事」として日常化していますが、やはり愛する人が相手だと特別な意味があるようです。 キスからお互いの血を吸い合う一連の行為は、吸血鬼たちの愛情表現となっています。
ストーリー後半では世界観の謎に迫る展開になり、別の吸血鬼の一派と対立するややシリアスな場面もあります。 その裏にはやはり女の子同士の愛憎劇があったり。ですが基本的にはやっぱり平和。
女性吸血鬼同士の恋愛というテーマを、個性的な世界観の中で魅力的に描いた作品です。
単行本
上・下巻が同日リリースされました。
【電子版】 有り
最終更新:2016/09/17