あらすじ |
「人魚」の受け入れが盛んな町で暮らす女子高生・若狭乙見(おとみ)は、とにかく人魚が大好き。
そんな乙見が最近気になるのは、クラスメイトでチョウチンアンコウの人魚なアンコさんのこと。頭の誘引突起(イリシウム)とか、ちょっとコンプレックスな尾ビレとか、 魅惑的な生態の数々に乙見は今日も釘付けだ。
みどころ |
人魚という名の魚類擬人化美少女たちが繰り広げる、「異文化交流人魚コメディ」。
毎回さまざまな人魚が登場し、それぞれ元ネタになった魚の外見・生態に準じた特徴を持っています。読むとちょっと魚に詳しくなれるかも?
百合ポイント |
人魚は作中で確認できる限り全員女の子。毎回さまざまな人魚達が登場し、友情模様が繰り広げられます。
人間のキャラクターには一部男性も登場する(舞台の学校は共学)ものの、乙見をはじめとしてレギュラーキャラは全員女の子です。
若狭乙見
主人公の乙見はとにかく人魚が大好き。 毎回、アンコを始めとする人魚たちの様々な生態を見ては、ハタから見るとちょっと危ないほどに興奮しています。
作中で確認できる限り人魚は全員女の子のため、必然的に毎回ちょっと百合っぽい雰囲気です。
アンコさん
本作のヒロインで、チョウチンアンコウの人魚・アンコ。
もともと人見知りだったこともあり、乙見からの猛烈なアプローチに当初は戸惑っていました。 しかし、次第に打ち解けて親友と言ってもいい関係になっていきます。 自分も他の人魚と打ち解ける努力するようになるなど、乙見の積極性から良い影響を受けた部分も見受けられます。
なお、シンボルである東部の球体は「誘引突起(イリシウム)」。 本来は獲物をおびき寄せるための物なのですが、これに釣られて人魚の女の子達が寄ってくることがあります。 人魚の女の子(ついでに乙見も)たちが「私を食べて」とばかりに集まってくる光景はなかなか百合な雰囲気を醸し出しています。
最終回では、ついに乙見とアンコのキスシーンが描かれました(ただし夢オチ)。おまけページに結婚式の姿をした2人のイラストがあったりも。 あくまでお遊びでしょうが、この手のファンサービスが結構豊富な作品だったのではないでしょうか。
灯ちゃん
アンコには灯という妹がいます。当然ながらこちらもチョウチンアンコウの人魚。
乙見はアンコ同様に灯とも仲良くなりますが、やっぱり行き過ぎた愛情がちょっと危ない感じ。 人魚フェチだけでなくロ〇コンの称号が加ってしまいそうな雰囲気でした。
さらに乙見はあるエピソードではアンコも交えて「海鮮姉妹丼」という謎の行為をしようと企んでいました。
闘魚(ベタ子)
ベタの人魚である闘魚(とうな)はよくアンコに突っかかってきますが、 これは種族としての特性によるもので、 本心ではアンコのことを気にかけている良い友人です。
アンコのことをからかおうとしては適当にあしらわれているシーンが多いですが、なんだかんだで一緒にいることが多いので実際は仲が良いことがわかります。 事実上のレギュラーキャラの一人です。
スズメ・プレコ・蘭
上記の闘魚のライバル的なポジションで登場するのが、スズメ・プレコ・蘭の3人組。
スズメは闘魚を一方的にライバル視しており、「身も心も私のモノにしてやるわ」などと色々誤解されそうな台詞を吐いています。 というか普段から闘魚のことばかり考えているようで、もはや対抗心というよりは特別な感情があるようにしか見えなかったり。
そしてプレコには、スズメのベッドや下着の臭いをかいで興奮するシーンが描かれています。 こちらはもはや完全にそっちの趣味の人です。公式のキャラクター紹介にも「時折見せるスズメへの執着は友人の域を超えている」とありました。
隠井さん
コミック第2巻に登場するカクレウオの隠井さんは、極度の人見知り。 ですがアンコと友情を育む中で、少しずつ学園生活に適合していきます。
このエピソードでは自身も人見知り気味であったアンコの成長が伺え、アンコが自分と仲良くしてくれた乙見に内心感謝していることも語られています。 微笑ましい友情模様が描かれた爽やかなお話です。
ちなみにカクレウオはナマコの体内にもぐって生活するという生態があるのですが、 隠井さんはナマコのかわりにアンコのおしりを気に入ってしまい、よくアンコのスカートの中に入ろうとしていました。
最終更新:2015/08/21