とある科学の超電磁砲

 あらすじ

舞台は、超能力開発を目的として作られた巨大な学園都市。

強力な電撃を操る能力を持ち
超電磁砲(レールガン)の異名を取る少女・御坂美琴は、
学園の治安を守る風紀委員(ジャッジメント)に協力するうち、
様々な事件に巻き込まれていく・・・。

 作品概要

巨大な学園都市を舞台にした超能力バトル漫画。
小説やアニメ等で展開している「とある魔術の禁書目録」のヒロイン・御坂美琴を
主人公にしたスピンオフ作品です。
「禁書目録」とリンクした展開の他、「超電磁砲」独自のエピソードも描かれます。

 百合ポイント

白井黒子

美琴の後輩でありルームメイトである白井黒子が
美琴に恋していて、いつでもどこでも美琴にベタベタしています。
コミックにあるキャラクター紹介で
「美琴のことを『お姉さま』として慕っており、過激な愛情表現で美琴に迫る」
などと紹介されているあたり、
作者としても意識的に百合キャラとして描いているようです。

よく美琴に抱きついたりセクハラしたりしていますし、
美琴が自分以外の人(男女問わず)と仲良くしているのを見ると
嫉妬心をむき出しにするという百合キャラのお約束的な行動も見せてくれます。
黒子はテレポーテーションの超能力を持っているので
この能力も駆使(悪用?)してセクハラ・ストーキングし放題です。

漫画でもかなり過激ですが、
オリジナルの日常描写がかなり増えているアニメ版では
さらなる変態行為の数々を披露し暴走ぶりを発揮しています。

ただ、美琴にラブラブな黒子に対して
美琴のほうは非常にそっけないです。
黒子の百合的発言は毎回ほぼスルーされていますし、
セクハラ行為の数々もかなり手荒く拒絶されています。
このへんのやりとりまで含めてお約束のパターンになっており、
ギャグシーンとはいえ黒子がちょっとかわいそうに見えることも。

一度、美琴があまりに冷たいので
黒子が泣き出してしまったことがあったのですが、
この時ばかりは美琴も
黒子を「ずっと一緒」の「パートナー」だと呼んで慰めていました。
このあたりから、普段はそっけなくても
美琴が内心では黒子を大事な仲間だと思っていることが伝わると思います。
もっとも、黒子はその言葉をプロポーズ的な意味だと
勘違いして勝手に大喜びしていましたが・・・。

ちなみにこのエピソード、
漫画では話がけっこう進んでから出てくるのですが、
アニメでは前倒しされてかなり序盤で描かれており、
黒子の百合キャラぶりを早い段階で視聴者に印象付けています。
また、美琴が黒子にプレゼントを渡すシーンが追加されるなど、
黒子へのフォローが入っています。

その他

黒子が百合キャラだということでここまで紹介してきたこの作品ですが、
美琴はもともと本編である「禁書目録」のヒロインであり、
あちらの主人公である上条という少年と
ちょっと良い雰囲気になっているキャラなので、
外伝であるこの「超電磁砲」で黒子と結ばれて百合エンド、
みたいな展開は残念ながら考えにくいです。
百合目的で楽しむにしても、
このへんのことを念頭に置いておいたほうがいいかもしれません。

あと一応、黒子・美琴関連以外のところだと
風紀委員の初春と親友の佐天の友情とかも百合っぽく見えなくもない・・・かも?

上記の上条や敵キャラは別として、
主人公サイドのキャラは基本的にほとんどが女の子なので、
その他にも友情系のエピソードはちょくちょく出てきます。


最終更新:2010/1/17
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