大室家

 作品概要

「ゆるゆり」のキャラクターである大室櫻子と、
その姉妹達を主人公にしたスピンオフ。

もともと「ゆるゆり」アニメ第2期に合わせてネットで短期連載されていた作品ですが、
後に百合姫のネット版「ニコニコ百合姫」にて正式に連載開始。
2013年8月には単行本第1巻が発売されました。

キャッチコピーは、「残念ながらこの中にひとり、残念な子がいます。」

 みどころ

タイトルの通り、主役は大室家の三姉妹。
それぞれ少しずつ年が離れていることもあり、
基本的に全員中学生だった「ゆるゆり」本編とはちょっと違う日常が描かれています。

撫子

長女の撫子は高校生。
クールで大人っぽく、そしてちょっとSですが、意外と思いやりのある面も?

「ゆるゆり」本編では出番が少ないわりに気になる描写が多く
ミステリアスなキャラでしたが、今回は主役の1人として存分に活躍しています。

めぐみ・美穂・藍といった友人達と仲良しグループで行動している場面が多めです。
中学生が中心だった「ゆるゆり」本編よりも
ちょっとだけ大人な感じのガールズトークが繰り広げられています。

実は女の子と付き合っており、
デートや、あるいはそれ以上のことをしているらしいことが何度か示唆されています。
相手は上述の友人のうちの1人である可能性が高いのですが、
周囲には自分達の関係を隠しているため、誰なのかは読者にすら不明のまま。
今後の展開が非常に気になります。

櫻子

公式で「残念な子」よばわりされている、残念な次女の櫻子。
「ゆるゆり」本編ではメインキャラであり、
そんな櫻子がいたからこそスピンオフである「大室家」が生まれました。

・・・が、今回の主役かと言うと必ずしもそうではなく、
出番は他の姉妹と同じかちょっと少なめくらいです。
「ゆるゆり」本編キャラとの共演もあまりなく、たまに向日葵が出てくる程度。
このあたりは「ゆるゆり」本編との棲み分けなのでしょう。

そのぶん姉妹との絡みが充実しており、
出番もたいてい姉の撫子か妹の花子と絡めての登場となっています。
お馬鹿な行動で撫子を怒らせたり、花子を困らせたりするのが基本パターン。

花子が風邪を引いた際にはさりげなく心配し看病したりと、
要所要所で姉妹愛を感じる場面もあります。

花子

三女の花子は小学生。
なんでもそつなくこなすため、いつしか同級生から「花子様」と呼ばれるように。

「ゆるゆり」本編では撫子と同じく出番少なめでしたが、
今回は小学校のシーンがあり、未来ちゃん・こころちゃんといった友人も登場。
まだ小学生ということもあって露骨な百合描写はありませんが、
微笑ましい友情模様を見せてくれます。

また、花子を一方的にライバル視しているみさきというキャラがおり、
花子に勝手に勝負を挑んできては勝手に敗北して去っていきます。
なんだかんだで花子に構ってほしそうなあたり、ツンデレの素質あり?

 花子様の絵日記帳

第1巻限定版には特典として小冊子「花子様の絵日記帳」が付いてきました。
なんと夏休み全44日分の日記をフルカラーで描き下ろしたもので、
絵も文章もちゃんと小学生風になっているというこだわりよう。

しっかり者の花子らしく、だいたいの日は小学生らしい無難な内容ですが、
たまにどう解釈すればいいのか困るシュールな内容も。
特に友達のこころちゃんの謎の行動が気になります。

小学生の日記という関係上百合要素は特にありませんが、
強いて言うなら花子の誕生日を姉妹が祝ってくれたというエピソードが
微笑ましくて良い感じ。


最終更新:2013/8/23
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