G'sあんだーぐらうんど

 作品概要

エロゲ大好きな女子高生の撫子と藍は、
友達の萌にエロゲを布教しては冷たくあしらわれる毎日。

でも萌は萌で、「乙女心研究部」の和葉先輩に一目惚れして
そのまま入部してしまったりと、ちょっと変わった女の子だったり・・・。

そんな感じで、今日もエロゲと女の子だらけの
色々と間違った女子高生ライフが繰り広げられていく。

 みどころ

エロゲ大好きJK

同じくぷらぱさん作の「R18!」と同じく、
アダルトゲーム・・・いわゆるエロゲをテーマにした4コマ漫画。

「R18!」が基本的に制作者視点であったのに対し、
こちらは主にユーザー目線からエロゲを熱く語っています。
ポイントは主人公たちが女子高生なのにエロゲ大好きなこと。

「R18!」と共通するノリの部分も多く、
特に主人公(多分)の萌が一般人代表としてエロゲのお約束にツッコミをいれる様は
「R18!」の主人公・里佳子にそっくりです。
一見まともに見えて女の子大好きなキャラになっていくあたりも似ています。

 百合ポイント

エロゲがテーマということで、
撫子と藍が(エロゲの中の)女の子に萌えているシーンが頻繁に描かれます。
が、それだけではなくリアルの女の子どうしの恋愛描写も随所に登場。

普段クールな突っ込み役なのもあって、作中唯一の常識人に見えた萌。
しかし、廊下でぶつかった和葉という先輩に一目惚れし、恋に落ちてしまいます。

その後は「運命ってあるのね」などとすっかり熱をあげており、
和葉先輩のいる「乙女心研究部」に撫子と藍をつれて入部してしまうほど。
単なるツッコミキャラにとどまらない、ガチ百合要素のあるキャラとなりました。


ただその和葉先輩のほうは、単行本のあとがきによれば
実は菫という女の子と「つきあっています(多分)」とのこと。

しかも和葉はキャラクター紹介で
「天然たらしの才能で部員を続々と確保中」とあるので、
他にも和葉に惚れてしまった女の子がいる可能性もあります。

というわけで、萌は主人公(多分)なのにまさかの片思い・・・?

撫子

当初はエロゲー大好きという面が強調されていた撫子ですが、
1巻の最後には菊池さんという女の子から告白を受けるエピソードがあります。
自分なりに女の子どうしの恋愛について真剣に考える撫子でしたが、
まだ菊池さんを良く知らないため、とりあえずは「友達から」ということに。

その後菊池さんは文字通り撫子たちと友達になったようで、
準レギュラー的にちょくちょく登場するようになります。
撫子と恋人になることはあきらめておらず、
同じく女の子に恋をする萌に相談に乗ってもらうこともあります。

3人目の主人公である藍は、萌や撫子と比べると百合要素はやや控えめ。
萌や撫子のことを横で暖かく見守っている場面が多いです。

ただ、藍にはかなりシスコンなお姉さんがいます。
一緒のお風呂や一緒のベッドを要求し、
果ては藍とエッチなことをする妄想をするなど、 かなりの暴走っぷり。
藍のほうはお姉さんからの特別な感情に気づいているのかどうかはっきりしませんが、
少なくとも嫌がってはいないようです。
果たして、お姉さんの気持ちを正面から受け止めてあげる日は来るのでしょうか・・・?

そして完結へ

そんな感じでいろいろ期待できそうな要素に溢れていたこの作品ですが、
単行本2巻をもって突然の完結となっています。
あとがきによると原因は掲載誌の休刊とのこと。

この突然の終了により、
ここまで紹介してきた百合要素の大半に決着がつかないままとなってしまいました。
萌の和葉先輩への片思い、撫子と菊池さんのその後の進展、藍とお姉さん・・・
続きの気になる話がたくさんあっただけに、非常に惜しい作品となりました。


最終更新:2013/12/8
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