あらすじ |
大好きな清菜(せな)と一緒のクラスになれた遊佐実(ゆさみ)は、
これまで以上に仲良くなろうと大ハリキリ。
ところが、今年から入学してきた清菜の妹・胡桃は
極度のシスコンで、大好きな清菜と遊佐実を引き離そうとする。
数々の妨害にもめげずに徐々に胡桃の心を開かせていく遊佐実だったが、
今度は胡桃のかつての幼馴染だという深雪(みゆき)が現われて・・・。
百合ポイント |
恋の多角形
遊佐実と清菜の恋がメイン・・・かと思いきや
清菜は積極的にストーリーに絡んでくることはあまりなく、
むしろ遊佐実と胡桃が中心となっているエピソードが多いです。
胡桃は姉である清菜のことが大好きです。
清菜に恋してるとはっきりと言い放つほどで、
もはやシスコンという域を超えています。
そのため胡桃は清菜とちょっといい雰囲気の遊佐実を
清菜から引き離そうとしており、
遊佐実になにかと突っかかっていきます。
やたらと絡んでくる胡桃に遊佐実は最初はちょっと戸惑っていましたが、
遊佐実はやがて胡桃が内面に抱えている寂しさに気づき、
胡桃のためと思ってなにかとおせっかいを焼くようになります。
そして胡桃も、表面上は相変わらずツンとしつつも、徐々に遊佐実に心を開いていきます。
そんな頃、深雪(みゆき)という転校生が現われ、胡桃に急接近してきます。
深雪は胡桃のかつての幼馴染であり、
胡桃の過去に関するある秘密を知っているらしいのですが・・・。
そんなわけで女の子どうしの恋の四角関係が展開される作品です。
1巻で完結というボリューム上の問題か、四人目の登場が遅かったり
後半の展開がやや急だったりするのが個人的には残念ですが、
女の子達の明るく楽しいドタバタラブコメになっています。
にょーしーん
女の子同士の複雑な恋模様と並んで、
この作品のもう一つの目玉(?)であるのが「にょーしーん」。
実は胡桃には緊張したり不安になったりすると
お○らしをしてしまうクセがあり、
収録されているすべてのエピソードでなんらかの形で披露してしまっています。
その瞬間の胡桃の表情やしたたり具合には妙に力が入っており、
特に第1話のそのシーンではアップで1ページほぼまるごと使って描かれています。
こういう描写はかなり好みの分かれるところだと思いますが、
作者の谷村まりかさんとしては
連載決まった時の当初の目標「全話ににょーしーんを入れる!」が出来て
個人的には妙な達成感です。
・・・・だそうです(あとがきより)。
最終更新:2009/09/21