バタフライキス

 あらすじ

舞台はとある孤島の学園都市。
ここでは人智を超えた力「式」が何よりも重要な意味を持っている。

月島ほむらは、ルームメイトで親友の末広桜子とともに
平和な学園生活を送っているが、
桜子の秘めた強い「式」のために、トラブルに巻き込まれることも多い。

一方、学園の「管理部」に所属する女の子・神田静は、
「式」を持つ者を管理する目的で桜子に接近するが、
だんだん仕事そっちのけで桜子に特別な感情を抱くようになってしまう。

こうして、ほむらと桜子と静、
さらに学園内部で暗躍する人物達も加えて、「式」を巡る恋と戦いの日々が始まる。

 みどころ

作者のあとがきによると、
「百合とアクションで漫画を描いてみよう」というコンセプトで執筆された作品。

そのコンセプトの通り、
「式」(一種の魔法のようなもの?)の力を使ったバトルと、
ほむら・桜子・静らによる百合な絡みが作品の一番のみどころとなっています。

前半は一話完結のドタバタラブコメ調ですが、
後半になるにつれ、「式」をめぐるややシリアスなストーリーが展開されます。

 百合ポイント

桜子が持つ「式」の力を他者に与えるにはキスを介する必要があるため、
桜子と他の女の子(主にほむら)とのキスシーンが頻繁に登場します。

ほむら×桜子

この作品の主人公とヒロインです。
ルームメイトで親友ということになっていますが、
実際はお互いに恋愛感情を抱いていて、両思いです。
2人揃えばいつもイチャイチャしています。
ほむらがボーイッシュで中世的な性格なのに対し、
桜子は女の子らしく可愛らしい性格で、
お似合いのカップルだと思います。

百合度のピークとしては、ストーリー後半あたりで出てくる場面で、
食事中にお互いに「あーん」した後に
そのままベッドに倒れこんでじゃれあう流れが必見です。

静はこの作品の3人目のメインキャラであり、
ほむらの恋のライバルともいうべき存在です。
初登場シーンでいきなり桜子から
「式」を注入されてしまい(つまりキスされた)、
これをきっかけに桜子のことを強く意識するようになります。

単になんとなく意識しているというレベルではなく、
完全に恋心を抱いており、思い込みの激しい性格も相まって
桜子と会うたびに恋する乙女モードに入ってしまいます。
そして桜子といつもベタベタしているほむらを激しくライバル視します。

ちなみに静本自身も結構女からモテるらしく、
下級生らしき2人組から「お姉様」的なノリで慕われています。
静本人は桜子しか見ていないので振り向いてもらえないのが可哀想ですが。

子供

ストーリー上の重要要素である「式」ですが、
人間が理論上可能なことはすべて実現させる力があるらしく、
なんと女同士で子供を作ることまでできるそうです。

それを知った静は桜子との子作りを強く希望しています。
桜子も女の子同士の子作りに関してはまんざらでもなさそうです。
また、最終回では静がほむら・桜子とともに
「3人の赤ん坊」を作るための式を求めて旅立つ場面で終わっています。
とういわけで結果的にはこの漫画の最終目的は
「女の子同士の子作り」だったということになる・・・かも?。

ちなみに具体的にどうやって子供を作るのかは不明。
とりあえず生えるわけではなさそうなので安心。

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