純水アドレッセンス

 あらすじ

高校生のななおは、
養護教諭(保健室の先生)の松本先生に恋している。

そして松本先生もななおのことを憎からず思っているが、
大人ゆえに一歩引いた視点から物事を見ようとする松本と、
子どもゆえに自分の気持ちに正直なななおは、
すれ違いを繰り返しながらも確実に距離を縮めていく。

 百合ポイント

ななおと松本先生を中心に描かれるラブストーリー。

コミックに収録されているエピソードのうちほとんどは
この2人を主人公にしたものですが、一部のエピソードは
他のキャラクター(松本先生の同僚や、ななおのクラスメイト)を中心として展開します。

松本×ななお

この作品のメインとなる2人。
あとがきによれば「大人×思春期」がコンセプトのカップルです。

松本先生のほうは年相応に人生経験もあって、
それを失った時に自分が傷つくことがないように、
物事に入れ込みすぎないようにする傾向があります。
そのため、ななおのことを好きなのにもかかわらず、
その気持ちに意識的にブレーキをかけることもあります。

一方ななおのほうは、自分の気持ちに正直で、
良くも悪くもまっすぐな女の子です。
ただ、自分に正直なあまり、相手の都合や気持ちを考えられない側面があり、
それが松本先生を困らせることもあります。
また、子供と見られたくないのか、なにかと背伸びをしたがることが多く、
それが松本先生との関係では裏目に出ることがあります。

そんな2人が、時にすれ違いつつも
お互いのことを本当に理解しあうまでがストーリーのみどころとなっています。

その他

ななおと松本先生の話の他には、
ななおのクラスメイトのキーコとあび(あだ名)の話や、
ななおに片思いしているキヨの話などが収録されています。

キーコとあびのエピソードは、
誤解を乗り越えつつハッピーエンドになっていますが、
キヨの場合はななおにすでに松本という恋人がいるので
ちょっと切ない話になっています。

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