ヤミと帽子と本の旅人 2

第7話「初美」
序盤の数分だけ前回の孤島編の続きですが、
ほとんどは葉月と初美の過去に関するエピソードです。

時期的には、初美が消えてしまう少し前。
葉月と初美は仲の良い姉妹として平和に暮らしていました。
しかし初美は普通に男の子と恋愛をしており、
独占欲が強い葉月は気が気ではありません。

全編を通して、葉月の変態チックな行動が印象的です。
初美の体をチラチラ見たり、トイレの音に聞き耳を立てたりします。
初美のことを思い浮かべながらオ○ニーする場面まであります。
(なおDVD版では微妙に絵が修正されており、オ○ニーしていることがより明確になっています。)

なお葉月に女の子から何度かラブレターが届く場面があるのですが、
手紙の送り主は最終的には「かなわぬ恋だから」と一方的に葉月のことをあきらめてしまいます。
手紙の送り主は実は初美であり、自分と葉月は結ばれないということを
間接的に伝えようとしたのではないかという見方もできます
(そう伺わせる描写が本編中にあります)。
 
第8話「藤姫」
おとぎ話風の「竹取物語の世界」が舞台。
初美の気配を追ってこの世界にやって来た葉月は、
初美そっくりな少女「藤姫」に出会います。

葉月は藤姫にすっかりなついてしまい、藤姫に甘えっ放しです。
膝枕してもらったりもします。結構百合度が高いです。

ちなみにこの藤姫は初美やジルと違ってイヴそのものではありません。
あるきっかけでイヴの力を受け継いだだけの別人のようです。
本物のイヴとは目の色が違います。また、本の世界でも声を出せます。
あと、こころなしかイヴより性格が良いような・・・?
  

第9話「メイリン」
Aパートは竹取物語編の完結編です。

Bパートはガルガンチュアとリリスがメインです。
時系列的には4話の直後に相当。
百合は特にありません。
 

第10話「レイラ」
Aパートは宇宙庭園の世界に迷い込んだガルガンチュアの話。
ここでは玉藻の前とマウが登場します。
この二人は原作だと百合ですがアニメでは残念ながらそういう描写はありません。

Bパートは未来の移民宇宙船が舞台。
SFチックな雰囲気が特徴の、アニメ版オリジナルの世界。
なぜかリリスがやたら積極的で、葉月に一緒に寝ようとかキスしようとか言っています。
葉月には相変わらずスルーされていますが。
  

第11話「玉藻の前」
Aパートは移民宇宙船編の完結編。

Bパートは宇宙庭園が舞台。
少し前に迷い込んだガルガンチュアに加え、葉月も同じ場所に迷い込みます。
そして最後には、ついに本物の初美(イヴ)が登場。
 

第12話「ガルガンチュア」
ついに初美と再会した葉月。
初美を連れ戻そうとしますが、なぜか初美は応じてくれません。
自分も葉月のことが好きだと言ってくれたものの、
一緒に元の世界に戻ってはくれませんでした。 
 
「初美を殺して僕も死ぬ!」など、葉月の必死な発言が印象的。
それにしても、初美が最後に言う「いつかあなたの子供として再会する」という台詞は一体・・・?
  
第13話「リリス」
葉月は初美により、現代世界に強制的に戻されてしまいます。
しかもそこは、最初から初美が存在しなかったことになっている、いわば平行世界でした。
初美を失った虚無感に打ちひしがれている葉月の前に、あるとき再び初美が現われます。
そして初美と一夜を過ごす葉月。

しかし次の日葉月が目を覚ますと、初美の痕跡は完全に世界から消え、
葉月の初美に関する記憶も消されています。
今度こそ、初美を探す旅は終わったのでした。


・・・というわけで考え方によってはバッドエンドとも言える終わり方です。
「いつかあなたの子供となって生まれてくる」という初美の言葉もあって、
どう解釈すればいいのか迷う終わり方でもあります。

ただ、初美と葉月が最後に会うシーンの出来は素晴らしく、
二人がディープキスするシーンでは唾液まで描きこまれているなど、
かなり力の入った作りになっています。
 

 

第1〜6話  第7〜13話  特別編「旅」

 

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