ビビッドレッド・オペレーション

 あらすじ

「示現エンジン」の発明により、世界のエネルギー問題が解決され、
人々が平和な生活を送っていた時代。

一色あかねは、示現エンジンをその中心に置く人工島ブルーアイランドで、
示現エンジンの発明者である祖父と妹とともに平和に暮らしていた。

しかし突如、謎の巨大生物「アローン」が出現し、示現エンジンへと侵攻を開始する。
その圧倒的な力の前に人類はなすすべもなく、
あかねの親友であるあおいも、アローンの襲撃に巻き込まれてしまう。

あかねが自らの命も顧みずあおいを助けようとしたその時、
あかねの体はまばゆい光に包まれた。
それは、祖父から託されたアローンと戦うための力「ビビッドシステム」であった。

 みどころ

お尻の目立つコスチュームで空を舞い戦う少女達、
そして次々に飛来する黒と赤のボディを持った巨大生物・・・と、
「ストライクウィッチーズ」を強く彷彿とさせるSFアクション。
監督は「ストライクウィッチーズ」と同じく高村和宏さんです。

娘TYPE (ニャンタイプ) 2012年 12月号 [雑誌]

近未来的な世界観を活かした大胆なSF設定や、
変身・合体・必殺技といった要素を取り入れより派手になった戦闘シーンがみどころです。

 百合ポイント

友情パワー

あかね達に驚異的な戦闘力を与える「ビビッドシステム」ですが、
そのエネルギー源は「友情パワー」。
これは誇張や比喩ではなく、
本当に友情そのものがエネルギーになるという画期的すぎるシステムです。

このシステムは戦闘だけでなくストーリーの根幹にも大きく関わっており、
女の子たちの友情が非常に重要な要素となっています。

ドッキング!

極めつけは、ビビッドシステムの力を最大限に引き出すための手段「ドッキング」。

文字通りの合体で、あかねとヒロイン1人がキスすることで発動します。
ドッキングの際は2人の心を1つにしなければならず、隠し事があってはいけません。
非常に強い友情を抱いた者どうしで初めて可能になるパワーアップだといえます。
ドッキングのたびに半裸の2人がイチャイチャしているようなイメージシーンまで入るため、
視覚的にも非常に百合度の高いものになっています。

ちなみにキスする場所はおでこでいいのですが、
あかねは最初あおいの口にキスしようとしていました。

各話の百合的みどころ

そんなこの作品の全12話の百合的なみどころを、
前半と後半に分けてまとめてみました。

 あかねとヒロイン達

友情がそのまま強さになるという設定もあって、
メインとなる女の子達全員に何らかの友情エピソードが用意されています。
以下では、キャラクターごとの百合的みどころを紹介。

一色あかね

あかねは主人公らしく明るく素直、そして行動力に溢れる性格。
非常に友情に篤く、特に「ビビっと来た」相手には
なんとかして友達になろうと積極的にアプローチします。
あおいを始めとする仲間たちは皆あかねに惹かれて集まってきたため、
あかねは友情パワーの中心ともいえる存在です。

ちなみに、初ドッキングの際にあおいの口に躊躇なくキスしようとしたり、
れいに恥ずかしがる様子もなくお尻を見せたりと、
相手が女の子だからかかなり開放的な姿が印象的です。

二葉 あおい

あおいは、あかねの幼馴染にして親友といったポジション。
第1話で危機に陥ってあかねのビビッドシステム発動のきっかけになったり、
第2話で初ドッキングの相手になったりしました。
あかねとの付き合いが長いため、あかねのことを誰よりも理解しています。

序盤はそのようにヒロイン然とした扱いだったのですが、
世界観的にも百合的にもよりおいしい背景を持つれいの登場により、
終盤はやや存在感が控えめなのが残念です。

三枝 わかば

第3話から登場する、3人目の仲間。
最初は勝手にあかねをライバル視していましたが、
勝負を通して強い友情が芽生えます。その後即ドッキング。

可愛い女の子が大好きらしく、あかね以外の女の子との絡みも多め。
特に後述のひまわりのことを異様に可愛がっており、
可愛い洋服を買ってきてはひまわりに着せて楽しんでいます。
第9話はわかばとひまわりがメインの回で、
2人のとても微笑ましい友情が描かれていました。

また、あかねの妹であるもものことも大好き。
作中ではほんの数回しか会っていないのですが、
会うたびに「かわいい・・・」と顔を赤らめています。

四宮 ひまわり

4人目の仲間・ひまわりは、機械やコンピュータに天才的な才能を持つものの、
かつて友人に裏切られたトラウマで引きこもりになっていた少女。
ですがあかねとの触れあいで再び友達を信じられるようになり、
以後は仲間としてともに戦います。そしてやっぱりドッキング。

わかばから非常に好かれており、
ひまわりも面倒そうな素振りを見せながらも決して嫌がっていないようです。
わかばからもらったヘアピンをなくしてしまった際は大きく取り乱していました。
ひまわりにとってもわかばが大切な存在であることがわかります。

黒騎 れい

アローンによる示現エンジン破壊活動を影から助けていたミステリアスな少女。
「やむをえぬ事情により主人公と敵対する謎のライバル」という
魔法少女や変身少女ものにおける王道ヒロインポジションです。

当初は誰とも関わろうとしなかったものの、
れいに「ビビット来た」というあかねから積極的に声をかけられ、
次第に心を開いていきます。

そして誤解やすれ違いを越えて、
最終的にはあかねに本物の友情を感じるほどに。
最終話でついにあかねとのドッキングを果たし、
そこからラストシーンまでの怒涛の展開もありすっかり本作のメインヒロインそのものです。


最終更新:2013/4/27
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