あらすじ |
遥か未来、人類はユニオンとディーグという2つの陣営に別れ、
数世紀に渡る永い戦争を繰り広げていた。
最愛の兄ラルフと再会したい一心で訓練に励む日々を送っていた。
ユニオンの優秀な軍人であったラルフは130光年も離れた戦場に配属されており、
彼と再会するためには自分もパイロットとなり同じ戦場へ行くしかないのだ。
しかしある日、セーラのいた惑星はディーグの襲撃を受け壊滅状態に陥る。
そしてその襲撃部隊の中には、なんとラルフの姿があった。
ラルフはディーグに寝返ったのだ。
ラルフはセーラの仲間をも容赦なく皆殺しにし、セーラだけが生き残る結果となる。
兄の裏切りにより全てを失ったセーラは、
身分を偽り遠く離れた惑星で軍の学校に編入する。
パイロットとなり、いつか戦場で兄と再会して真相を問いただすために。
みどころ |
公式サイト等では「SF美少女メカアクション」などと謳っていますが、
内容はいたってシリアスで、なかなか本格的なSF戦争アニメです。
主人公セーラに対するいじめや仲間の相次ぐ戦死など、痛々しい描写もあります。
セーラと仲間達(ほとんどが女)との対立と和解を描いたエピソードが多く、
このあたりは百合っぽく見えるかもしれません。
特に後半は、同僚のロッティや異星人の少女エミリィとの絆を強調した内容になっています。
その中でも特に注目したいのはラヴィニアというキャラクターです。
以下、詳しく紹介します。
ラヴィニアの素敵な陰謀 |
ラヴィニアはセーラと同じ「空間機甲科」に所属するパイロット候補生の少女です。
セーラを見て一目惚れしてしまい、
以後、彼女に好かれるためにあらゆる手段を講じます。
いじめられているセーラを助けるために銃火器で武装して駆けつけたり(第5話)、
セーラを喜ばせるためにバニーのコスプレをしたり(第6話)、
ちょっとズレた行動が多いです。
第7話「ラヴィニアの素敵な陰謀」は、
そんなラヴィニアをメインにした百合全開の内容となっています。
ラヴィニアがセーラの気を引くためにいろいろな作戦を実行するのですが、、
いつも他人に邪魔されたり、ラヴィニア自身が自滅したりして、
ことごとく失敗してしまいます。
最後にはセーラが大切にしている人形を隠し、
自分が一緒に探してあげるフリをして印象を良くしようとするのですが、
これが手違いでちょっとした事件に繋がってしまい、セーラに迷惑をかけてしまいます。
・・・というわけであんまり報われません。
また、シャワー室でセーラと間違えて同僚のジェッシィにキスしてしまい、
ジェッシィを百合に目覚めさせてしまう一幕も。
なおラヴィニアは人形隠しの一件以来極端に出番が減ります。
セーラとそれ以上親密になれた様子もありません。
最終回まで無事生存したいたことだけが救いです。