あらすじ |
「闇の書事件」から10年。
なのは・フェイト・はやての3人は一流の魔導師として立派に成長し、
名実ともに時空管理局のエースとなっていた。
かねてからの実績を認められ、自分の部隊を持つことを許されたはやては、
「古代遺失物管理部 機動六課」を立ち上げる。
危険な古代遺失物に関する案件を専門に扱い、
事件を未然に防ぐための機関だ。
メンバーは、かねてからの親友である、なのは・フェイト、そして守護騎士達。
さらに新人として、なのはが見出したスバル・ティアナや、
フェイトにその才能を見込まれたエリオ・キャロも参加している。
新たに発見された謎のロストロギア「レリック」、
そしてそれを狙って暗躍する違法研究者スカリエッティ。
なのは達は、古代遺失物をめぐって再び起こる悲劇に立ち向かっていく。
みどころ |
「リリカルなのは」シリーズ3作目。
前作から10年も経過しているため、なのは達が魔導師として凛々しく成長しています。
(ただし、そのぶん魔法「少女」っぽさが無くなったとも言えますが・・・。)
過去のシリーズとは違い、
主人公達の普通の女の子としての側面はほとんど描かれず、
徹底してバトルアクションに比重を置いた作風になっています。
また、戦闘シーン自体もかなり変化しており、
一対一の戦いが多かった前作・前々作に比べ、
各キャラクターのポジションが明確に設定されたチーム戦の要素が強くなりました。
前作までは地球が主な舞台でしたが、今作では地球はまったく登場せず、
ミッドチルダや時空管理局を中心に物語が展開するのも今作の特徴です。
全体的に近未来的でサイバーな世界観になっています。
百合ポイント |
前作から10年経っていることもあり、
なのはとフェイトが大人の関係になっているように見え・・・なくもないです。
同棲しているようですし、なんと毎日一緒のベッドで寝ている模様。
これはもう、そういう関係だと考えてもいいんでしょうか。
また、中盤でヴィヴィオという幼い女の子が登場します。
なのはとフェイトは、身寄りのない彼女の面倒を見ることになるのですが、
このあたりから2人の夫婦っぽい描写が増えていきます。
ヴィヴィオが2人を「なのはママ」「フェイトママ」と呼ぶこともあり、
夫婦百合あるいは母娘百合という、ある意味斬新な百合展開を見ることができます。
また、新キャラのスバルとティアナもいい感じです。
この2人は訓練学校からの同期で、
親友(ティアナは腐れ縁だと思っているようですが・・・)です。
スバルは素直にティアナを慕っており、
普通に「大好き」などと言ったりしています。
一方ティアナはわりとクールというか照れ屋なようで、
スバルを邪険に扱うこともあるのですが、
なんだかんだ言ってスバルを放っておけない様子。
ティアナがミスをして落ち込んだときは
スバルがティアナの支えとなっていましたし、
この2人は互いに支えあう良いコンビのようです。
今作ではなのはとフェイトがすでに一流の魔導師のため、
まだ発展途上であるスバル達の成長にスポットが当てられる場面が多いです。
その過程で2人の絆もだんだん深まっていきます。
各話のストーリーと百合ポイント |
サウンドステージ |
前作に引き続き、今回もドラマCDがリリースされます。
ストーリーは、アニメの各エピソードの中間に
起こった出来事という設定になっており、
第1巻はアニメでいうと6.5話、2巻は14.5話、
3巻は18.5話、4巻は27話という位置付けになっています。
個人的には、なのはが久しぶりに里帰りする1巻がおすすめです。
アニメ版StrikerSでは出番のなかった旧キャラも多数登場しています。