あらすじ |
普通の生活を送っていた小学生・高町なのはは、
異世界から来た魔法使い・ユーノと出会ったことにより、
魔法少女となって魔法の宝石「ジュエルシード」を集めることになる。
そんな中、なのははもう一人の魔法少女・フェイトと出会う。
ジュエルシードを求める者同士、2人は図らずも敵対関係になってしまうが、
強い意志を秘めながらも悲しい目をしたフェイトに、なのはは強く心惹かれていく。
作品概要 |
「魔法少女リリカルなのは」シリーズ初の劇場版。
TVアニメ版第1期を元に再構成したストーリーを、新規の映像と音声で描いています。
TV版第1期と比べてると、
より明確になのはとフェイトの関係をストーリーの中心に据えており、
フェイト側の描写の比重が大きくなっています。
また、最近のシリーズに合わせてかSF色・バトルアクション色が強くなっていて、
なのはのバリアジャケットもより戦闘服らしいデザインにリファインされています。
反面、TV版第1期(特に前半)で印象的だった、
なのはの家族や友人に関するエピソードはほとんどカットされているため、
このあたりは残念に感じる人もいるかもしれません。
百合ポイント |
なのはとフェイト
上述したように、
ストーリーはなのはとフェイトの2人の関係を中心として再構成されています。
2人は最初はジュエルシードをめぐる敵(なのはは敵とは思っていませんでしたが)
として出会うものの、やがてわかり合い、最終的には「友達」になります。
母の命令に従うあまり最初はかたくなだったフェイトが、
なのはのまっすぐで純粋な気持ちに応えて心を開いていくあたりがみどころでしょうか。
百合的には、ラストシーンで2人が泣きながら抱き合い、
思い出としてリボンを交換するシーンが最高潮だと思います。
ただ、演出こそ多少違えど、これらは基本的にTV版にもあったシーンなので、
もっと突っ込んだ展開を期待していた人には少し物足りないかもしれません。
あくまでTV版第1期のリメイクであり、なのはとフェイトの「始まり」の物語なので、
続編と矛盾するような改変はできなかったのかもしれませんが・・・。
その他
主要登場人物の多くは女性なので、百合というほどではないにせよ
女性どうしの様々な関係が作中に登場します。
フェイトを心から慕っている使い魔のアルフや、
娘に激しくも歪んだ愛情を抱くプレシア、
そんなプレシアのために健気に尽くそうとするフェイトあたりがみどころ。
このあたりも、フェイト関係同様にTV版でもあった描写ですが・・・。
TV版との比較で1つ残念なのは、なのはの親友でクラスメイトの
アリサやすずかの出番がかなり削られていることです。
TV版では一緒に遊びに行ったり、喧嘩したり仲直りしたりと色々あったはずなのですが、
劇場版では出番が必要最低限のところまでカットされています。
みんなで下校中にユーノを発見するシーンとか、
アリサが傷ついたアルフを拾うシーンとか・・・。
一応、アリサがなのはのことをとても心配していることは
台詞や態度から読み取れるのですが、かなり断片的な感じになっています。
最終更新:2010/12/5